アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 倫理観の葛藤を的確に描いている!


【49 うち試写会12】 イギリス軍諜報機関のキャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、ケニア・ナイロビ上空の偵察用ドローンからの情報を基に、戦地からほど遠いロンドンでアメリカとの合同軍事作戦を指揮している。大規模な自爆テロ計画の情報をキャッチした彼女は、アメリカの軍事基地にいるドローンパイロットのスティーブ(アーロン・ポール)に攻撃を命じるも、殺傷圏内に少女がいることが判明し……。

 ドローンを使い、戦場から遠く離れた場所で進められる現代の戦争の闇を描く軍事サスペンス、罪なき少女を犠牲にしてまでテロリストを殺害すべきかという究極の決断を通し、真の正義やモラルを問い掛けるという映画。
試写会にて鑑賞、以前より、無人偵察機や無人爆撃機の進化により、様変わりしている戦争という行為のことがどうも引っかかっていたのだが、まさにそのことを描いた映画であり、楽しみにしていた作品。


 2つの倫理観の葛藤がある。
一つは、目の前の小さな命と、将来失われるかも知れないたくさんの命のどちらを選ぶかということ。
もう一つは、アメリカの軍事基地やイギリスの、安全な場所で、モニターや遠隔操作によって、遠いケニアで殺傷行為を指揮し実際に引き金を引くということ。
1時間42分という短い尺にぎっしりと凝縮され、心理的対立と駆け引き、現地での状況の変化が畳みかけられ、観ている者にまで決断を迫る。


 家族に「パパ、いってらっしゃい」と見送られ家を出て、通勤電車に揺られコンビニでコーヒーを買って職場に到着、軍服に着替えて自席に着座し、新聞でも読みながら命令を待ち、命令があれば、モニターを見つつ、ドローンを操縦しターゲットを空爆し、テロリストを殺戮し(場合によっては民間人も巻き込んだり誤爆もあり)、ミッションを完了し、退社時間が着たら、背広に着替えて職場を出て、家に帰ったり、仲間と飲み屋に繰り出して仕事の愚痴を酒の肴にして飲んだくれる…。
この場合、戦場はどこなのだろう…。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

hisapsurfrider

Author:hisapsurfrider

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
かうんたー
検索フォーム
QRコード
QR