ハドソン川の奇跡 さすがクリント・イーストウッド監督!


【37 うち試写会8】一昨日は出雲出張のついでの出雲大社灼熱地獄の中の参拝で汗だくになり、昨日は東京が炎熱地獄で汗だく、そして今日は職場でシュレッダーを詰まらせてしまい修復で汗だく…、くっさ~っ(^0^;)

 2009年1月15日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。

 クリント・イーストウッド監督と、名優トム・ハンクスがタッグを組んだ人間ドラマ、2009年1月15日、突然の全エンジン停止という危機に見舞われながらも、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した航空機事故のてん末に迫るという映画。
英題は「SULLY」、サレンバーガー機長のニックネームがサリー(Chesley "Sully" Sullenberger)なんだそうで、アメリカではこのタイトルでこの事故の機長のことだとみんなわかるようだが、日本ではこの原題では無理、そこで当時のニューヨーク知事が「Miracle on the Hudson」と呼び称賛したという事実から、この邦題になった模様。


 ニューヨーク発シャーロット経由シアトル行きのUSエアウェイズ1549便(使用機材はエアバスA320)が、両エンジンの同時バードストライクというレアケースによって両エンジンがフレームアウト(停止)、再始動を試みるが再始動せず。
機長は、管制の指示による緊急着陸は、高度と速度が低すぎるため機長は着陸拒否を伝え、ハドソン川への緊急着水を宣言、フォワードスリップにより急降下しつつ失速を避け、ジョージワシントンブリッジをギリギリで回避しながら高度上げで減速し、異常発生から約3分後、1549便はニューヨーク市マンハッタン区とニュージャージー州ホーボーケン市の間に流れるハドソン川へ時速270km程着水。
偶然にも着水進入方向と川の流れが一致していた事で極僅かであるが機体の衝撃は抑えら、また、機体の姿勢も水面に対し水平に近かったため片側主翼着水による機体分解も避けられた。
氷点下6度の気温・水温2度、偶然付近を航行していた通勤フェリーを操舵していたヴィンセント=ロンバーティが着水4分20秒後に現場に到着、即座に救助にあたり、後を追うように水上タクシーと沿岸警備隊や消防の船が救助活動にあたり、機体が沈んでしまう前に乗員乗客を避難させることができた。


 この映画で知ったが、機長と副機長は、国家運輸安全委員会(NTSB)に徹底的に責任追及されており、その間、操縦は許されていなかったそうだ(副機長は建設現場で働きながら生活費を稼いだとのこと)。
責任追及の根拠は、コンピューターによるシミュレーション、シミュレーションによると、緊急着水という危険を冒さずとも、管制の指示した二つの空港への緊急着陸は可能であったということと、そもそもエンジンの一つは生きていたというデータがあるということ。
しかしそれはあくまでも机上の空論であって、やるべき仕事をこなすプロの自覚と機械には表せない「人間的要素」の重さをいかに明らかにするのか、そこがこの映画の軸であり、もう一つの核が機長の心の揺れ。
1時間36分という非常に短い映画ながら、中身はぎっしり、監督の構成のうまさと、必要最小限ながら的確に脚色された脚本、そして役者のうまさ、さすが、文句の付けようのない最高の映画だ。
2009年10月1日、サレンバーガー機長は事故を起こした1549便と同じ路線で操縦士として復帰、復帰フライトでは事故当日と同じスカイルズが副操縦士を務めたそうだ。
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