帰ってきたヒトラー ヒトラーが選挙で選ばれたという歴史的事実を思い出させられた


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 ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……。

 ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説を実写化したコメディードラマ、独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こすという映画。
ドイツ語の原題は、原題は「Er ist wieder da (彼が帰ってきた)」、原作はドイツではベストセラーになったが、ヒトラーに対する数々の肯定的な描写から物議を醸したそうだ。


 映画では、原作小説のストーリーを軸に、ヒトラーに扮した主演俳優の突撃ロケによって一般市民のガチにリアルな声を汲み取っていくという、ちょっと変わった趣向のブラック・コメディ。
予告編から想像した、思いっきり笑えるというコメディだと思っていたら、裏切られる(裏切られた)。
シリア内戦やISの台頭による移民の排斥が高まっている、混沌とした今の欧州の空気をリアルに捉えられているように感じたが、今の欧州の空気は戦前と似ているともいうだけに、この映画のなんともいえない恐ろしさが増幅される。


 ヒトラーが選挙で選ばれたという歴史的事実を思い出させられたのだが、それはあまりに重い。
なぜ彼が大衆から熱烈に愛されたのか、どのようにして権力を手にしたのか。現代を舞台にしているからこそ逆にリアルに理解できてしまう。
扇動的なキャンペーンの下、1回限りの国民投票で決めてしまったイギリスのEU離脱、メキシコ国境に壁を建設しイスラム教徒の入国禁止を主張するトランプ氏、ポピュリズム、強いメッセージ…。
一般大衆は、現在の何となくあるようなないような閉塞感を打開すべく、すでに心の独裁者に支配されているのかも知れない。
おもしろい映画ではない、正直、途中で気分が悪くなった、しかし心に強く引っかかるものがあったのは事実だ。
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