ズートピア なんと!人間社会の縮図をテーマとした社会派ドラマだった!


【20 うち試写会5】 ハイテクな文明を誇るズートピアには、さまざまな動物が共存している。そんな平和な楽園で、ウサギの新米警官ジュディは夢を信じる一方、キツネの詐欺師ニックは夢を忘れてしまっていた。そんな彼らが、共にズートピアに隠された事件を追うことになり……。

 あらゆる動物が住む高度な文明社会を舞台にした、ディズニーによるアニメーション、大きさの違いや、肉食・草食にかかわらず、動物たちが共に暮らすズートピアで、ウサギの新米警官とキツネの詐欺師が隠された衝撃的な事件に迫るという映画。
一見、ウサギの新米警官の成長物語、自分を信じて努力すれば必ず夢は叶うという子供向け動物アニメかと思いきや、詐欺師のキツネが相棒のサスペンス・アクションであり、憎しみ、差別、権力、不正、暴力、欺瞞など、社会問題を描きながらの人間社会の縮図をテーマとした社会派ドラマでもある。


 動物が進化し、動物が高度な文明を築いた世界が舞台という世界観も斬新で、ズートピアという街は、サハラ・スクエア、ツンドラ・タウン、レインフォレスト地区、リトル・ローデンシア、サバンナ・セントラルなど、市内は気候や暮らす動物のために12のエリアに分けられているという細やかな設定にも説得力がある。
アナウサギのジュディ・ホップス、アカギツネのニック・ワイルド、アフリカスイギュウのボゴ署長、チーターのズートピア警察署の受付担当ベンジャミン・クロウハウザー、ライオンのレオドア・ライオンハート市長、ヒツジのドーン・ベルウェザー副市長、トガリネズミのツンドラ・タウン裏社会のボスMr. Big、フェネックのフィニック(ニックの相棒)、個性豊かでキャラ立ちしていて、いつの間にかほんとの人間の役者が演じているのだと勘違いしてしまうほど、ナチュラルに感情移入してしまう。
特に、ナマケモノの免許センター職員フラッシュがもっとも愛すべきキャラだった。


 ある日突然、肉食動物たちが次々と野生本能に目覚めるという事件が発生し、これを契機に草食動物たちの間で疑心暗鬼が広まる。
憎しみや争いの元凶に踏み込み、大衆の不安を扇動する権力の構造にまで鋭く切り込んでいくストーリーはきわめて重層的。
大人の社会の縮図を見せ、それでも障壁を乗り越えていく小さなヒロインの奮闘を、巧みに笑いと涙で包み込むという、小さな子供たちが喜ぶようなビジュアルと、大人も納得するストーリーの両方を実現している。
そして、エッジの効いたシュールなギャグが散りばめられていて、映像の美しさとあいまって、とってもシャープな映画だった。
恥ずかしがらずに意を決して映画館で観て良かった!
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