ルーム 過度に父親目線で観てしまうから辛いんだ


【15 うち試写会4】前に取り上げた「歩合給の算定に当たり割増賃金相当額を控除する旨の規定の有効性」、別の原告による二次裁判の判決が、国際自動車事件【東京地判平27・1・28労判1114号35頁】とは真逆の判決が出た模様。
この問題、三次訴訟団、四次訴訟団が提訴している。
判決文が読めればまた取り上げたいと思っているが、どうなっていくのだろう!?

 施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。

 エマ・ドナヒューの小説「部屋」を、レニー・アブラハムソン監督が映画化、7年間も密室に監禁された女性が、そこで生まれ育った5歳の息子のため命懸けで脱出に挑み、長い間世間から隔絶されていた彼らが社会に適応していく過程を描く映画。
アカデミー賞では、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚色賞にノミネート、主演女優賞をブリー・ラーソンが受賞した(彼女は、英国アカデミー賞・全米映画俳優組合賞・ゴールデングローブ賞など総なめ状態)。


 小さな部屋で肩を寄せ合い暮らす仲睦まじい母親と息子、そもそもそういう物語だと知っていても、これがどれほど悪夢なのか。
母親は誘拐監禁事件の被害者、息子は犯人にレイプされて生まれた子なんだ。
日本でも現実に起きている誘拐監禁事件、誘拐監禁された本人と、その家族にとって、どれほど人の尊厳をむちゃくちゃにする行為か、想像に難くないといってもいいのかどうかも憚れる。


 部屋という「世界」から、社会という「世界」。
生まれて初めて知る外の世界に驚きつつも順応していく息子、失われた7年間が重くのしかかってきて、さらに世間の好奇の目に晒される母親。
娘が誘拐監禁され、そしてレイプされて産まれた孫とどう接したらいいか困惑する父、娘と孫という血のつながりがそうさせるのかそんな父と対局の母。
母と息子、双方について、同じ比重で描いているが、それをなんともっとも支えたのは、天才子役ジェイコブ・トレンブレイの鬼のような演技だ。
ブリー・ラーソンの演技もほんとに凄まじかったが、それすら霞みそうなしかしジェイコブ・トレンブレイの演技力がやばすぎる。

 こういう映画、過度に父親目線で観てしまうから辛い、だから感想は書かないでおこうかとも思ったけど、自分の気持ちには触れずにレヴューを残しておくことにした。
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