ブリッジ・オブ・スパイ 共産主義への過剰な不安と恐怖に包まれた冷戦時代の実像!


【5 うち試写会2】日曜日に雪で駄目になった会議のための福岡にて。
労働組合の運動の原点は「世話焼きやで」と、一生懸命、訴えた今日の会議と懇親会。

 アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。

 「ターミナル」以来のタッグとなる、スティーヴン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスによるサスペンス大作、ジョエル&イーサン・コーエンが脚本を担当、東西冷戦下の1960年に実際に起きた、ソ連によるアメリカ偵察機撃墜事件“U-2撃墜事件”の舞台裏に迫るという映画。

 同じ人間として彼にも人権はある、との信念からソビエト・スパイを弁護し、さらには敵国との捕虜交換の交渉まで請け負ったアメリカ人弁護士の実話だそうだ。
とにかくコーエン兄弟の脚本が素晴らしくて、そしてスピルバーグ監督の演出はツボで、ものすごくバランスのいい映画になってる。


 米国社会が共産主義への過剰な不安と恐怖に包まれた冷戦時代の実像ってのはこんなんなのか!
疑心暗鬼で人権意識を顧みない風潮ってのは、アメリカの南北戦争でも感じたが、それと同種の、アメリカの保守層の動揺を感じる。
これは今、オバマ大統領が銃社会との決別を唱えるときのハレーションにも、また、テロ対策やトランプという大統領候補を支持する層たちにも共通な感じがする。
要は、強がっているように見えて、むちゃくちゃ臆病なのだ。


 しかし、この映画は、イデオロギーや国籍の違いに関係なく人間性そのものを信じた男の果敢な挑戦をサスペンスフルに描く。
敵も同じ人間、とはいえストレートに、ヒューマニズムを描くわけでもなく、壁で分断されるベルリンの描写や、後半の諜報戦や、電車シーンの比較で2つの国の状況を語るといった余韻の残る演出などなど、スピルバーグらしさが映画の質を1段も2段も上げている。
そして、どんな状況下でも飄々とした佇まいを変えることがないマーク・ライアンスの演技が、この映画の深さになっているってことも、忘れてはならない。
ところでドノヴァンの奥方は、全てお見通しの良妻賢母なんだと思っていたら、そうでなくて、天然妻だったようだ~ってことにバカウケ~。
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