黄金のアデーレ 名画の帰還 今年の№1映画かも!


【65 うち試写会14】うちの労組のOB会で鳥取は米子、皆生グランドホテル天水に来てる。
このホテル、今年、仕事で4回目、8泊しとるわ。

 アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り……。

 ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。
「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I」、この絵はフェルディナント・ブロッホ=バウアーの注文によりウィーンで描かれたグスタフ・クリムトによる絵画で、1907年に完成された。
フェルディナントは砂糖産業で富を得た裕福な実業家であり、芸術家を後援し、クリムトを支援した。
アデーレ・ブロッホ=バウアーは、クリムトの絵をオーストリア・ギャラリーに寄贈するよう遺言し、髄膜炎により1925年に死去した。
ナチスがオーストリアを占領した際には、寡夫となったフェルディナンドはスイスに亡命することとなったが、彼の資産は、クリムトの絵を含め、ナチスに没収されてしまった。
そして1945年には遺言で、ブロッホ=バウアーはその資産の後継者として甥や姪を指名、その中にはマリア・アルトマンも含まれていた。
ブロッホ=バウアーの所蔵していた絵はオーストリアに残されており、この絵がそこにあるのはアデーレ・ブロッホバウアーの遺言によるものだ、というのが政府の見解であったが、絵画の所有権はブロッホ=バウアーあるという根拠により、アメリカ合衆国とオーストリアで長らく法廷闘争を繰り広げた結果、2006年にオーストリア法廷による仲裁裁判は、マリア・アルトマンにクリムトの絵5点(そのうちの1つがアデーレの絵)の所有権を認めた。
その史実を、マリア・アルトマンと彼女を支える弁護士の視点で描かれたのがこの映画。
この絵は、2006年6月、当時としては史上最高値の1億3500万ドルで、エスティ・ローダー社社長のロナルド・ローダーに売却され、同年7月からニューヨークのノイエ・ガレリエに展示されているそうだ。


 英題は「WOMAN IN GOLD」、戦後70年の節目の年、「ヒトラー暗殺、13分の誤算」・「ミケランジェロ・プロジェクト」「杉原千畝 スギハラチウネ」に続いての、アドルフ・ヒトラーおよびナチス・ドイツにまつわるエピソードを描いた作品鑑賞4作目。
82歳のマリア・アルトマンが叔母の絵をオーストラリア政府から取り戻そうと決断し葛藤する現在と、幸せの絶頂からナチス侵攻により辛酸をなめる生活に堕とされた回想シーンを、交互にシンクロさせつつ描きながら緩急よく物語が進む。
スリリングな法廷闘争、戦後補償をめぐる当事者たちの複雑な思い、それらをしっかりと支える綿密な脚本と演出が素晴らしい。
マリアの心情の乱れ、弁護士ランディがユダヤ人としてのアイデンティティに覚醒していく様、親世代が犯した過ちを悔いマリアを支援するオーストリア人ジャーナリストの存在など、ほんとにドラマティックだ。


 マリア・アルトマンを演じるヘレン・ミレンの演技が素晴らしく、繊細に魅力的に心情描写きめ細かく、主人公の存在感を強く示し続けており、脇を固める、ランドル・シェーンベルク役のライアン・レイノルズ パム・シェーンベルク役のケイティ・ホームズもしっかり仕事をし、そして若い頃のマリア・アルトマンを演じるタチアナ・マズラニーもヘレン・ミレンに負けていない表現力。
鑑賞後、言葉が出なかった、自分にとって今年�1の映画はこれになるかも知れない!
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