エベレスト 3D 日本では3Dのみの上映ってのが残念だったが


【61 うち試写会13】もう筋肉痛、ひいちゃった…寂しい…。

 世界にその名をとどろかせるエベレスト登頂を目指し世界各地から集まったベテラン登山家たちは、参加者の体調不良などトラブルが重なり下山が大幅に遅れる。さらに天候が急激に悪化し、命の危険性が劇的に高いデスゾーンで離れ離れになってしまう。ブリザードや酸欠などの極限状況に追い込まれた一行は……。

 世界中の登山家を魅了するエベレストで1996年に起きた遭難事故を、『ザ・ディープ』などのバルタザール・コルマウクル監督が映画化、死と隣り合わせの標高8,000メートルを超えたデスゾーンで極限状況に追い込まれた登山家たちのサバイバルを、迫力の映像で描くという作品。
1990年代半ばには公募隊による商業登山が主流となり、アマチュア登山家であっても必要な費用を負担すれば容易にエベレスト登山に参加できるようになったが、あらかじめシェルパやガイドによるルート工作や荷揚げが行われるため、本来なら必要であった登攀技術や経験を持たないまま入山する登山者が現れるとともに、ルートが狭い場所においては登山家が渋滞し、長時間待つようなことも増えたという。


 そんなことが問題視されていた中、ニュージーランドのアドベンチャー・コンサルタンツ社(1人65,000ドルでエベレスト営業公募隊を募集、探検家のロブ・ホールが引率して、顧客9名のアマチュア登山家とガイド3名が共に5月10日に登頂を果たすというツアーで、他にもスコット・フィッシャーが引率するマウンテン・マッドネス社公募隊も行動を共にすることになったが、彼らが遭遇した、エベレスト登山史上最悪の遭難事故の一つで、8名の登山家が死亡したという事実に基づいている。
そんな多くの犠牲者を出した悲劇を、エンターテインメントとして描くことに疑問を抱くし、日本では3Dのみの上映であり、あたかも「エベレストのすごさ」を3Dでリアルに目の当たりにできるかの宣伝のしかたがいかがなものかと…。
正直、自分はこの映画のテーマがあの遭難事故だったということを、事前に知っておらず、まさに日本の配給会社の宣伝にひかっかて鑑賞してしまったもんだから、映画の内容に気付いてからは、たいへん複雑な思いが交錯した。


 しかし映画自体、いわゆるエンターテインメント的な派手な演出が控えめであり、実際にエベレストで撮影された映像も自然の美と厳しさを伝えていて、当時の関係者も製作に携わったということもあって、予測不可能な大自然の恐ろしさと、過信や傲慢が悲劇を呼んだという人間の愚かさを知らしめる「啓蒙映画」としての側面が強い。

 一方で、主要キャラを絞りきれなかった脚本であり、自分はキャストの顔をきちっと見分けられなかったってこともあり(ひげ面の人が多くて、サングラスと酸素マスクを装着していて、頭にはすっぽりフードをかぶっている…)、誰が誰でどうなったのか(登頂に成功したのか引き返したのか、助かったのか亡くなってしまったのか)が、けっきょく曖昧だ。
映画としての出来ということで感想を書けば、そういった意味では、どこか散漫な作りの映画だと感じた。

 そしてしつこく書くけど日本では3Dのみの上映、自分はそもそも今の3D映像は、人間の想像力を越えてはいないと感じているので、基本的に3Dでは鑑賞しないが、これはそういうわけにいかず、嫌々ながらの3D鑑賞。
しかし基本的にこの映画に、やはり3Dは必要なかった、実際にエベレストの美しさと厳しさを表現するには3Dは力不足、唯一といえば氷塊が落下してくる場面だけが3Dらしかったということ、2Dの明るい映像で、自分の想像力で補完しつつ鑑賞したかったものだ。
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