日本のいちばん長い日 70年、節目の終戦記念日の翌日に鑑賞


【42 うち試写会10】今日の大阪でのお仕事は出身の私鉄関西ハイタク労働組合連合会の年次定期大会。

 1945年7月。太平洋戦争での戦況が悪化する日本に対して、連合軍はポツダム宣言の受託を迫る。連日にわたって、降伏するか本土決戦に突き進むかを議論する閣議が開かれるが結論を一本化できずにいた。やがて広島、長崎に原爆が投下され、日本を取り巻く状況はさらに悪くなっていく。全国民一斉玉砕という案も取り沙汰される中、阿南惟幾陸軍大臣(役所広司)は決断に悩み、天皇陛下(本木雅弘)は国民を案じていた。そのころ、畑中健二少佐(松坂桃李)ら若手将校たちは終戦に反対するクーデターを画策していた。

 70年、節目の終戦記念日の翌日に鑑賞。
半藤一利のノンフィクション決定版 日本のいちばん長い日を基にした群像歴史ドラマ大作、太平洋戦争での日本の降伏決定から、それを国民に伝えた玉音放送(昭和天皇の朗読による終戦の詔勅)が敢行されるまでの裏側を見つめていくという映画。
1967年に、三船敏郎、加山雄三の共演により岡本喜八監督に撮られた(日本のいちばん長い日 [東宝DVD名作セレクション])ことがあるようだが、その作品では、昭和天皇や閣僚たちが御前会議において降伏を決定した1945年(昭和20年)8月14日の正午から宮城事件、そして国民に対してポツダム宣言の受諾を知らせる8月15日正午までの24時間を描いていたそうだ。


 しかし、今作では、70年に及ぶ平和は如何にして迎えられたのかという視点に重きを置いており、取り上げられる範囲は鈴木貫太郎が首相就任を受け組閣をはじめる頃から、玉音放送までを描いている。
もっと言えば、日本が終戦に至った根底には、鈴木貫太郎首相と阿南陸軍大臣の昭和天皇との深い絆であったのだという人間ドラマに主軸を置いて描いている。
自分は日本が終戦を迎えるに当たった時の首相が、鈴木貫太郎という人であったって事は知ってはいたが、どのような役割を果たしのたか、そのことについては不勉強だった、いや、むしろ、傀儡政権の木偶な首相だったのではないかと思っていた。
いや、違った、日本の敗北受け入れがたしと右往左往する幕僚を中心とした閣僚たち、本土決戦も辞さぬとの建前の裏で統率を失う軍部、そのなかであって、鈴木貫太郎首相とその側近たちが、いかに、ポツダム宣言受諾から終戦までを、導いたのかが克明に描かれており、自分の歴史理解は違っておることをしかと思い知らせた映画であって、ほんとうに感慨深いものがあった。


 物語の重要な役所となる昭和天皇、前作では八代目松本幸四郎が演じたが後ろ姿でしか登場しなかったそうで、しかし今作品では昭和天皇を本木雅弘が繊細に演じており、もちろんその姿もすべてさ表している。
日本映画が、神格化することなく天皇の人間性を描く時代になったということなのだろうか。(「終戦のエンペラー」はアメリカの映画)

 陸軍によって画策されたクーデターに主要人物とされた畑中健二陸軍少佐を演じた松坂桃李の演技が、この映画の役者の中ではとても軽くて力不足、そこがもったいない。
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