ラブ&マーシー 終わらないメロディー ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を描いた秀作


【40 うち試写会10】昨夜は他産別労組の知り合いと川崎で16時から暑気払いがてら飲んでた、1軒目の居酒屋「一軒目酒場」で21時半頃まで延々5時間半ほど飲み続け、さらに餃子屋さんで1時間ほど…。
自分はず~っと生ビールを飲んでいたが、一体ぜんたい、何杯のジョッキを空にしたのだろう、おそろしい。

 バンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」の人気が過熱していた1960年代のカリフォルニア。うなぎ上りの人気とは裏腹に、新たな音楽を模索してスタジオで曲作りに没頭するブライアン(ポール・ダノ)は、新作へのプレッシャーによって精神的に参ってしまう。それから二十数年、ブライアン(ジョン・キューザック)はメリンダ(エリザベス・バンクス)と出会ったことで……。

 「サーフィン・USA」など、数々の名曲を生み出したバンド「ザ・ビーチ・ボーイズ」のブライアン・ウィルソンの半生を映画化。現在は傑作と称えられるも、発表当時は世間をにぎわせた「ペット・サウンズ」制作の裏側、そして妻メリンダと出会い再び希望を見いだしていくさまを描くという映画。
ザ・ビーチ・ボーイズ(The Beach Boys)は、1961年に結成されたアメリカのロックバンド、ウェストコースト・ロックの元祖、キャッチーな歌詞、軽快でありながら作り込まれたメロディ、複雑なコードやベース音の展開が使われていたりと複雑なアレンジ、計算し尽くされた美しいハーモニー、オリジナリティが強くて他の追随を許さなかったバンド、ビートルズにも影響を与えていたと言われているし、そして山下達郎はこのビーチボーイズに大きく影響を受けている。


 Surfin' U.S.A.、Surfer Girl、Fun, Fun, Fun、I Get Around、Do You Wanna Dance?、Help Me Rhonda、California Girls、Good Vibrations…。
ビーチボーイズの全盛期ってのは自分の生まれた頃のことなのに、劇中で使われている楽曲のほとんどを知っていることに驚きつつ、ついつい口ずさみながらノリノリで鑑賞していた自分。
映画の中のバンドのシーンのどこまでが、当時撮影されたものを使っているのか、映画のために撮影されたものなのか区別が付かない(もしかするとすべてが映画で撮影されたものなのか?)
1960年代と80年代を行ったり来たりしながらウィルソンの人物像を見つめるという設定で、精神的に混乱と変調をきたしていく1960年代のブライアンをポール・ダノ、1980年代のブライアンをジョン・キューザックが演じる。
中学生の自分が聴きはじめた頃のビーチボーイズはほとんど活動していなくて、そして酒やドラッグや精神を病むとか、誰がどうなのかまで詳しく知らなかったけどかなり駄目な状況になってたってのは聞き知っていた。
しかしなんでそんな風になってしまったってのかというところは、この映画によってようやく知ることが出来た、ちょうどポール・ダノの演じた部分の頃だ。(ポール・ダノ、歌、上手すぎる)
1983年にブライアンの弟デニス・ウィルソンが酔っ払って溺死したというニュースは覚えてるし、1988年にブライアンが初めてのソロアルバムを発売したのも覚えている(買わなかった)。
一方、その年に、22年ぶりに全米No.1を獲得した「ココモ」(映画『カクテル』の主題歌、シングルCDを購入した)にはブライアンは参加していなかったそうで、この頃の、精神分析医ユージン・ランディの強い影響下にあったブライアン(と言うより薬漬けにされて医者にたかられまくるっていう最悪の状況)を描いていたのが、ジョン・キューザックが演じた部分なのだ。


 LOVE & MERCYの「MERCY」ってのは人の名前だと思っていたが、これは「慈悲,寛容,哀れみ」という意味だそうで、そうすると映画タイトルの和訳は「愛と慈悲」となる。
それを解っていたら、この映画の描きたいところがどこだったのか、もっとすんなり解ったのに~!
ポール・ダノとジョン・キューザックは撮影中一度も顔を合わさなかったそうだし、打ち合わせなんかもまったくしていなかったそうだ。
しかし2人の演技がものの見事にシンクロしている、役者さんって凄すぎるっ!

 ちなみにブライアン・ウィルソンには、サーフィンの趣味はない。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

hisapsurfrider

Author:hisapsurfrider

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
かうんたー
検索フォーム
QRコード
QR