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グローリー/明日への行進 理想の実現までの道のりはまだまだ遠い


【35 うち試写会8】昨日から石川県入り、昨日は飲んだくれてただけで、仕事は今日から…、とりあえず明日からの会議の準備。
湘南はどうやろぼちぼち台風の波が届きだしたようだ、とほほ(笑)

 1965年3月7日、マーティン・ルーサー・キング・Jr.の呼び掛けにより集まった、黒人の有権者登録妨害に抗議するおよそ600名がアラバマ州セルマを出発。だが、デモ行進がいくらも進まないうちに、白人知事は警官隊を動員して彼らを暴力で制圧する。その映像が「血の日曜日」としてアメリカ中に流れたことにより抗議デモはさらに激しさを増し、やがて世界を動かすことになる。

 アメリカ公民権運動が盛り上がりを見せる中、アラバマ州セルマで起きた血の日曜日事件を題材にした映画で、ノーベル平和賞を受賞したマーティン・ルーサー・キング・Jr.のリーダーシップでデモに集まった人々が警官の投入によって鎮圧されたのをきっかけに、世論が大きく動いていくさまを描く。
公民権運動とは、1950年代、60年代に全米を席捲した、マイノリティ、特に黒人が、憲法で認められた個人の権利の保障を訴えた運動のこと。
1954年のブラウン判決によって白人と黒人の教育機会の平等が認められて以来、55年 M.L.キング牧師によるバス・ボイコット運動、63年ワシントン大行進を経て、64年7月ジョンソン政権下で人種差別撤廃をうたった公民権法が成立した。
黒人差別の歴史を「非暴力」で変革したマーティン・ルーサー・キング・Jr.牧師の実話を基にしていて、映画で取り上げられているのは、1963年9月のアラバマ州バーミングハムで起きたクー・クラックス・クラン(KKK)の教会爆破事件と、64年ジョンソン政権下で制定された公民権法の直後くらいから、「血の日曜日事件」までの期間。

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 この「血の日曜日事件」とは、公民権法制定後の1965年3月7日に起こった、アラバマ州セルマのエドマンド・ペッタス橋で、黒人を中心とした公民権運動家たちデモ隊を白人警官が襲った(負傷者数65名)流血事件のこと。
そのことから英題は「SELMA」だ。
本年度アカデミー歌曲賞に輝いた主題歌、Common, John Legendの「GLORY」、邦題はこちらを用いている。


 不利な選挙人登録の場面と教会爆破の場面という強烈なところから映画は始まる、そこからキング牧師たちの行動につなげる展開が引き込まれる。
キング牧師とその妻、支持者・非支持者たちの行動を、FBIの監視報告の形を借りて克明に追っていく、。
南部のアメリカ人の未成熟さや差別主義に対し、アフリカ系の人々の高潔さが際立つ。


 この映画ではキング牧師とともに戦った人々にもしっかりと焦点を当てている、キング牧師とマルコムXだけではないのだと、あらためて認識する。
逆に大統領とその側近、そして政治家たちの打算的でかつ問題からの逃避の姿勢が、多少演出過剰気味に感じるが滑稽だ。
映画自体、散漫で盛り上がりに欠ける点がゆがめず、演出の妙は感じるが、作品全体の出来としてはもう一つと感じてしまう。
この映画、実は初めてのマーティン・ルーサー・キングJr.牧師を描いた映画だそうで、今までは作品化について遺族の承諾を得られなかったらしい、しかしこの出来映えでこの映画がアカデミー賞候補になったのはそんな背景があるのだろう。


 実際のキング牧師と妻、アラバマ州セルマのエドマンド・ペッタス橋での行進と白人警官による襲撃、そして公民権法に署名するジョンソン大統領、後列中央はキング牧師。
この映画で切り取った出来事からは、理想の実現までの道のりはまだまだ遠い。
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