海街diary このままずっと彼女たちの毎日を見守りたいって思わずそんな気にさせられるような映画


【32 うち試写会7】土曜に友人と笑いまくり癒やされまくりの鎌倉散策をした翌日に鑑賞、いつもがらがらの平塚のシネプレックスやのに、この映画は公開2日目にして、座席数多いシアター8で大入り、地元湘南やからかな~。

 鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届く。葬儀が執り行われる山形へと向かった三人は、そこで父とほかの女性の間に生まれた異母妹すず(広瀬すず)と対面する。身寄りがいなくなった今後の生活を前にしながらも、気丈かつ毅然と振る舞おうとするすず。その姿を見た幸は、彼女に鎌倉で自分たちと一緒に暮らさないかと持ち掛ける。こうして鎌倉での生活がスタートするが……。

 ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ、鎌倉に暮らす3姉妹と、父親がほかの女性ともうけた異母妹が共同生活を送る中、さまざまな出来事を経て家族の絆を深めていく姿を追う。
移りゆく四季とともに淡々と描かれていく、何か特別大きな事件が起きるわけではない。
祖母から継いだ鎌倉の古い日本家屋の匂いに居住まいを正しながら、四季折々の風景の中で生きる4人姉妹の、日常の中での心の移ろいがきめ細かく描かれている。


 鎌倉市民病院の内科病棟に勤務する看護師、しっかり者で生真面目ながら不倫から逃れられない長女幸を演じる綾瀬はるか。
地元の鎌倉八幡信用金庫で働くOL、男運&酒癖が悪くてちょっとエロい次女佳乃を演じる長澤まさみ。
スポーツ用品店「スポーツ・マックス」藤沢店勤務、どこか破天荒天然キャラでアウトドア的ながら実は末娘らしい要領良さを持った三女千佳を演じる夏帆。
そして、亀ヶ谷中学に転校し、「湘南オクトパス」に入団して本来の活発さを発揮していく、誰よりもしっかり者で愛らしく控えめな異母妹である四女すずを演じる広瀬すず。
ささやかな日常の積み重ねで描かれる、四姉妹それぞれの想いと個性的なキャラを、それぞれの女優が実に表情豊かで魅力的に演じてる。


 脇を固める役者たちも、キャラはそれぞれ立っていながらも出しゃばらず、しかし味を出し切っていてすばらしかった。
そしてなんと言っても「海街」鎌倉の日常を巧みに切り取った風景描写と、海・紅葉・梅・シラス・桜・紫陽花・花火、そして季節ごとのお料理や花などなど鎌倉の四季折々の情景が素晴らしい。
さらに、そんななかでもっとも活躍していて目立っていた(?)のが江ノ電こと江ノ島電鉄、鎌倉の季節に溶け込みつつ日々黙々と安全に運行している。

 小津安二郎監督へのオマージュたっぷりの映画でもあるようだ、ウィッキから引っ張ってきたけど、ロー・ポジションで撮ること、カメラを固定してショット内の構図を変えないこと、人物を相似形に画面内に配置すること、人物がカメラに向かってしゃべること、クローズ・アップを用いず、きまったサイズのみでとること、常に標準レンズを用いること、日本の伝統的な生活様式へのこだわりや、反復の多い独特のセリフまわし、まさにそうだった。(反復の多い独特のセリフまわしの特徴的なワードは「あれ」)
そして自分的に嬉しかったのは、大好きな俳優である長澤まさみの、男心をくすぐるセクシーショットがちらほら(笑)


 このままずっと彼女たちの毎日を見守りたいって、思わずそんな気にさせられるような、妙な仕掛けを作らない、美しくたおやかな自然な流れ、とても好ましい作品だった。
江ノ電江ノ島駅で手に入れた試し読み小冊子のせいかもしれないが、原作は文学作品に限りなく近いのだと言うこと知って、そして是枝監督は原作の世界観をきちっと活かしつつ、色彩というエッセンスをふくよかに散りばめているのだということを知って、ぜひ原作も読んでみたくもなったし、そしてぜひこの映画の続編が観たいと思った。
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