バンクーバーの朝日 せっかくのいいテーマだったのにもったいない!


【56 うち試写会5】本日はうちの組織の旗開き、本日から2015年は本格稼働!

 1900年代初めのカナダ・バンクーバー。貧しい日本から新天地を目指してカナダにやって来た日本人たちは、想像を絶する激しい肉体労働や貧しさに加え、差別にも苦しんでいた。製材所で働くレジー笠原(妻夫木聡)やケイ北本(勝地涼)、漁業に携わるロイ永西(亀梨和也)らは野球チーム「バンクーバー朝日」に所属し、最初は白人チームにばかにされながらも、次第に現地の人々にも認められていく。

 1900年代初頭のカナダに暮らす日系人が、過酷な環境にあえぎながらも野球チームを結成、戦術やひたむきさでやがて白人に認められていくさまを実話を基に描くドラマ。
太平洋戦争の暗い影が忍び寄り日系人への差別と偏見が強さを増す中で、移民としてのアイデンティティを模索する若者たちの葛藤を描いた作品にすべきところを、どうも「泣かせてやろう」「感動させてやろう」と、姑息な撮り方をしたせいで、台無しになってしまった映画だった。


 最近では、姑息という意味で「永遠のゼロ」が最たる物だが、この映画も、埋もれた歴史の掘り起こしという点では成功したのに、もっとも描かなくてはならない日系移民の苦難や惑いがおざなりになりすぎたのがもったいない。
ヘイトスピーチなどに象徴されるように、偏ったナショナリズムから来る現在の差別構造の対象化を、日系移民という視点から、問題提起するという描き方をして欲しかった、と思うのは穿ちすぎるのだろうか。


 ならば、Brain Ball(頭脳野球)の視点で、野球映画に徹すればいいところを、そこもきちんと掘り下げない…。
2時間13分ってそれなりに長い尺やねんから、もっといい撮り方があったと思うねんけどなあ。
ほんとにいい題材だっただけに、残念な映画だった。
高畑充希演じるエミー笠原の視点で描いていた部分だけがよかったから、それで徹底していたらよかったのに、ね。
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