蜩ノ記 美しい映画だが、あの時代に戻されるような怖さを感じたのはなぜだろう


【47 うち試写会3】昨日と今日は、連合の2015春季生活闘争中央討論集会のために新浦安に通ったんだけど、京葉線の車内や新浦安のホテルは、ハロウィンの仮装で大騒ぎだった~。
ちなみに長女の誕生日なんやけど、昔はハロウィンなんて誰も知らなかったな~。

 7年前に前例のない事件を起こした戸田秋谷(役所広司)は、藩の歴史をまとめる家譜の編さんを命じられていた。3年後に決められた切腹までの監視役の命を受けた檀野庄三郎(岡田准一)は、秋谷一家と共に生活するうち、家譜作りに励む秋谷に胸を打たれる。秋谷の人格者ぶりを知り、事件の真相を探り始めた庄三郎は、やがて藩政を大きく揺るがしかねない秘密を知るが……。

 直木賞作家の葉室麟のベストセラー小説「蜩ノ記」を、『雨あがる』『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が映画化した人間ドラマ、無実の罪で3年後に切腹を控える武士の監視を命じられた青年武士が、その崇高な生きざまを知り成長していく姿を師弟の絆や家族愛、夫婦愛を交えて描き出す。
原作は今ちょうど読んでいる最中、原作の世界観を忠実に映像化しているというのがこの映画で、岡田准一や堀北真希をはじめ俳優陣の所作の美しさが目を引き、静かに穏やかに物語が進み、そして最後には美しい心と景色だけが残り、たいへん佇まいの良い作品だ。


 あえて長回しを多用し、台詞回しや間合いを冗長にすることで空気感を緩やかにしていたのだが、ただ、その演出が裏目に出たのか、129分の尺でさえ、原作のすべてのエピソードを織り込みきれず、ストーリーで舌足らずになってしまった。
そして観ている者を、穏やかな夢の世界に誘うことにも功を奏していた、(-_-)zzzスイマトノタタカイ…


 当時の日本人の生き様(いや、武士の生き様)や死生観をことさらに美化して描きすぎているように感じたこともゆがめない。
そのことがこの映画の評価に影響するということではないのだけど、なぜかそんな美化された日本人の生き様に煽動されて、たくさんの若者が、お国のため、天皇陛下のため、男子の本懐と、戦争で命を投げ出してしまったということに想いが行き着いてしまったのだ。
折しも先日、知覧特攻平和会館を訪問したこと、10月24日が神風特別攻撃隊の初出撃から70年の日だというニュースに触れたからかも知れない。
それともこの映画に出演していた岡田准一が永遠の0鑑賞後も、なんかすっきりしない気持ちのままだ。
美しい映画だが、あの時代に戻されるような怖さを感じたのはなぜだろう…。
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