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52ヘルツのクジラたち 非常に多層的な重いテーマの物語ながら…


【🎦8 2024/3/10鑑賞】 東京から海辺の町の一軒家へ越した貴瑚(杉咲花)は、家族からの虐待を受けて声を出せなくなった、ムシ(桑名桃李)と呼ばれる少年と出会う。自身も家族に虐待されていた過去を持つ貴瑚は、彼を放っておくことができずに一緒に暮らし始める。貴瑚と平穏な日々を送るうちに、夢も未来もなかったムシにある願いが芽生えていく。それをかなえようと動き出した貴瑚は、かつて虐待を受けていた自分が発していた、声なきSOSを察知して救い出してくれた安吾(志尊淳)との日々を思い出す。

 町田そのこの、2021年本屋大賞を受賞した小説「52ヘルツのクジラたち (中公文庫)」を、『銀河鉄道の父』などの成島出が監督を務め映画化したドラマ、家族に虐待された過去を引きずる女性が、かつての自分と同じような環境にいる少年と交流するという映画。


 52ヘルツの鯨(52-hertz whale)。
「正体不明の種の鯨の個体であって、非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。似た回遊パターンをもつシロナガスクジラ(10-39ヘルツ)やナガスクジラ(20ヘルツ)と比べて、52ヘルツは遥かに高い周波数。これまでにこの鯨の種を特定するに至っておらず『世界でもっとも孤独な鯨』とされる。」のだそうだ。


 毒親、身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト、介護(ヤングケアラー)、さらにDV、そしてトランスジェンダーなど、非常に多層的な重いテーマの物語。
何度も何度も泣きそうになるし、目も背けたくなる。
しかし、すべてが丁寧に作られている印象で、あえて重くなり過ぎない演出と、描き方が巧みで、さらに杉咲花と志尊淳の含みのある演技がうまくはまっていた。
そして脇を固める宮沢氷魚と小野花梨が両極端の役どころながら、二人を支えていて、それぞれが高パフォーマンス。
自分は、冒頭、主人公は高畑充希だと思って間違って観ていたんやけど。
杉咲花といえば、昨年にスマッシュヒットをした「市子」があったが、この子、ほんとうに演技がうまいな。
そして虐待されて話せなくなっている難しい役を演じた桑名桃李くんが素晴らしい!

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