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哀れなるものたち 徹底的に計算された脚本や映像処理など、アートの極みとしての見応えもありつつも…


【🎦3 2024/2/10鑑賞】【15🏃Run3-7 6.19km 39:21 中之島】 若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって胎児の脳を移植され、奇跡的に生き返る。「世界を自分の目で見たい」という思いに突き動かされた彼女は、放蕩(ほうとう)者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体でありながら、新生児の目線で物事を見つめるベラは、貪欲に多くのことを学んでいく中で平等や自由を知り、時代の偏見から解放され成長していく。


 ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再び組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによる小説を映画化、天才外科医の手により不幸な死からよみがえった若い女性が、世界を知るための冒険の旅を通じて成長していくという映画。
英題は「POOR THINGS」なので邦題もほぼ同じ意なのか。
しかし邦題の「哀れなる」にしろ原題の「POOR」にしろ、言葉からイメージから思うと、これは一種のミスリードで何とも言えないブラックユーモアではないか。


 恐ろしくダークファンタジー映画、スチームパンクな世界観で展開される『フランケンシュタイン』×『エマニエル夫人』。
設定はゴシック、主人公の意識はモダン、そこに笑いを加味しながら、それを映像とデザインが徹底的にビジュアルで表現し、嫌になるくらいの不協和音が、奏でられる。
そして、ゴシック映画風の粒子の粗いモノクロ映像で展開されていたのに、切り替われば人工着色風のカラー映像。
冒頭部分の、限りなく残酷でグロい展開に相まって、ホラー様式の大邸宅での演出も極まれり。
鑑賞しているときに、女性二人が強盗部分で席を立ったが、自分も鑑賞を諦めようかと思うほどにキツい。


 体は大人だが脳は胎児という主人公を通して世の中を見つめていくというストーリー。
すべてのシーンが見逃し厳禁という密度の濃さ。
エマ・ストーンは、主人公ベラの「肉体は大人、精神は赤ん坊」という設定の中で、役どころの純情を盾にして、一切の躊躇もなしにきっぱりとすっ裸になり、セックスシーンをてんこ盛り演じている。
いやいや、ここまの大胆な性描写が必要なのかと思いつつも、ここまでやったからこの映画の説得力となるのかもと…。
徹底的に計算された脚本や映像処理など、アートの極みとしての見応えもありつつも、いい映画だったかと問われれて、躊躇するかなりの問題作だ。


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