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ある閉ざされた雪の山荘で 役者が役者を演じるミステリーはどこがほんとかどこが嘘か、観ている方を翻弄させる


【🎦2 2024/1/27鑑賞】 オーディションに合格した男女7人の役者が、早春の乗鞍高原のペンションに集まる。大雪に見舞われ、孤立した山荘が舞台の殺人劇という設定の舞台稽古がスタートするが、現実の世界でも一人また一人と参加者たちが消えていく。これは本当に芝居なのだろうかという疑心が、やがて役者たちの間に生まれていく。

 東野圭吾の小説「ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)」を原作に描くサスペンス、大雪で外部との接触が断たれた山荘という設定の空間に集められた7人の役者たちが、実際に次々と姿を消していくという映画。
東野圭吾が1992年に発表した原作はずいぶん昔に読んだと思うが中身はほとんど覚えていないながら、面白かった印象があるし、監督も「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」の飯塚健だということで、期待して鑑賞。
次回作のオーディションのはずが殺人事件疑惑へと発展し、ミステリーを深めるという面白いつくりになっていて、そこに劇団員間の愛憎や嫉妬、葛藤が複雑に絡み、人間ドラマを深めていくもの。


 仮想の「吹雪の山荘」(という設定ではあるが実は海辺の貸別荘)に集まった役者7人が全員平等に怪しく見えるようにしなければならないはずが、そうでもなく一人目はあっさり殺されて(?)しまうし、2人目、3人目も殺されてしますが死体はない上にあっさりと期限の4日間は過ぎてしまう。


 それぞれは、外部と連絡を取ったり帰ったりすると、抜擢された役を降ろされるという心理的脅迫と、そして「吹雪の山荘」設定の中で何を演ずればいいのか、何がオーディションなのかわからないままで、人は減っていくし、ほんとうに殺されているのかどうかもわからない、そんな心理の葛藤がおもしろい。
観ている方として、伏線はいっぱいあるが、一体全体、それをどう回収するんだという疑問が募る。 


 主演である1人だけ別の劇団に所属する久我和幸を重岡大毅が演じ、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗が同じ劇団に所属する個性豊かな役者たちを演じる。
役者が役者を演じるから、演技はちょっと過剰気味で、それでどれが本当かどれが嘘かの見分けがつかないんで翻弄されまくる。(西野七瀬の演技がちょっと下手な気がしたが、このメンバーの中で比較されたらそれは可哀そうか)
お話しとしては人間関係のドロドロ感が弱く軽く感じるし、ミステリーとしてはライトな感じながら、若手俳優たちのアンサンブルが舞台劇のようにテンポがよくて、最後の最後まで勢いが衰えないのがお見事。

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