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市子 見終わったときに長い長い旅をしてきた気分に…映画館で観ておいてよかったと思うほんまに凄い作品だ…


【🎦1 2024/1/2鑑賞】【11🏃Run3 5.00km 29:51 米子城跡】
 3年間共に暮らしてきた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされた翌日、突如姿を消した川辺市子(杉咲花)。ぼうぜんとする義則の前に彼女を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)が現れ、信じ難い話を明かす。市子の行方を追って、義則は彼女と関わりのあった人々に話を聞くうち、彼女が名前や年齢を偽っていたことが明らかになっていく。さらに捜索を続ける義則は、市子が生きてきた壮絶な過去、そして衝撃的な事実を知る。


 劇団「チーズtheater」を主宰する戸田彬弘が、旗揚げ公演でもある舞台「川辺市子のために」を自ら映画化、プロポーズされた翌日に突如失踪した女性の壮絶な半生を描くという作品。


 まるで逃げるようにして失踪した市子、というシーンから始まるから、当然に、彼氏の暴力とかから逃げたのかと思っていたら、そうではない。
前の夜、同棲する彼氏からプロポーズされ、感動のあまり涙したその翌日だったということがわかってもうこちらは大混乱。
そして、その行方を追う彼氏の捜索過程を通じて、殺人事件の捜索過程が主軸となり、市子がひた隠しにしてきた過酷な過去や悲惨な生い立ちが詳らかにされていく。


 自分の力だけではどうにもならない境遇、周囲にそれを訴えることも助けを求めることもせず、取り返しのつかない事態を招くまで追い詰められていく家族。
最近、ヤングケアラーの問題がようやく一瞬だけ話題になったが、多くを抱えながら誰にも相談できず、平静を装って生きている人は少なくない。
そんな問題を自助や自己責任で片づけてしまう、自民党や維新の会などの為政者であり、それに乗じて臭いものに蓋をしようとする日本独特の抑圧的な空気。
様々に考えられる問題作だ。


 杉咲花をはじめ役者陣も全員が最高で、熱量の高さと抑制が相対的に効いた演出が素晴らしい。
バブル崩壊後の平成の歩みと重なる時間の厚み、見終わったときに長い長い旅をしてきた気分になる。
ところでバイクに乗るときは、ヘルメットのあご紐はちゃんとロックしましょうね…⛑


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