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リアリティ FBIの尋問の、82分間の公式音声記録のみで、これだけの映画が出来てしまったのは奇跡!


【🎦34 2023/11/23鑑賞】 2017年、アメリカ。買い物から帰宅したリアリティ・ウィナーは、見知らぬ二人の男性に声をかけられる。彼らはFBI捜査官だと名乗り、ある事件の捜査をしていることを彼女に告げる。気さくで穏やかな口調のまま、二人は何げない質問をリアリティに投げかけていたが、やがて会話はある驚がくの事実に迫り始める。

 2017年、アメリカ国家安全保障局(NSA)の契約社員だった25歳のリアリティ・ウィナーが、ドナルド・トランプアメリカ合衆国大統領の誕生は、ロシアのハッカーによる2016年アメリカ大統領選への介入によるものだったとする報告書をメディアにリークしたとして、国家機密の漏洩で逮捕され、個人の情報漏洩罪として史上最長となる懲役5年の刑を言い渡された事件。
「第2のスノーデン」として注目された、25歳の彼女に対するFBI捜査官の尋問記録を忠実に再現した心理ドラマ。
FBI捜査官の尋問音声記録をそのまま使って台詞にし、俳優はその音声記録の台詞に合わせて演技をしている。


 FBIの尋問の、82分間の公式音声記録のみで、サスペンス映画一本分のセリフが成立してしまうというのはまさに奇跡というべき。
だからこの映画、最初から最後までとてつもなくリアルなのは当然だ。


 自宅の前に、突然、FBI捜査官の身分証明証を見せる男たちが現れ、彼女を尋問する。
突然やって来たふたり組みの捜査官は決して威嚇的ではないが、彼らとカジュアルな会話をしている間にも別の捜査員が複数やってきて家宅捜査を始める。
当局の要請には協力的に応じるが、一方で、何が罪に問われたのか不安を覚える。
しかし、ここで起きていることから逃れられないのだと気づいていく彼女の心理を、表情で見せていくシドニー・スウィーニーの演技はほんとうに見事。
時々挟み込まれる実際の音声と、本人のインスタグラムや電話の声も効果的で、そこに彼女の演技があって、観ている方は当事者として巻き込まれてしまい、謎解きサスペンスの緊迫感をたっぷり味わされてしまう。
ひとりの民間人が逮捕されるまでの過程をとらえながらも、それが客観的な視点ゆえに、彼女の行動が過ちであったと断じていないのも妙味。


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