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月 観る者に非常に覚悟がいる映画だったが、作り手の覚悟もすさまじい


【🎦28 2023/10/14鑑賞】 堂島洋子(宮沢りえ)は、作家として成功を収めていたがスランプに陥ったことを機に重度障害者施設で働き出す。陽子(二階堂ふみ)、さとくん(磯村勇斗)といった同僚と共に入所者たちの対応にあたる洋子は、自分と生年月日が一緒の入居者きーちゃんと親身になっていく。そんな中、ほかの職員による入所者への冷淡な扱いや暴力を知ったさとくんが、自身の抱く正義感や使命感を増幅させるあまりに、ある行動に走る。


 辺見庸の小説「月 (角川文庫)」を実写化したドラマ、重度障害者施設で働く元作家の女性が、同僚の男性が抱く正義感や使命感が思わぬ形で変容していく様子を目の当たりにするという映画。

 相模原やまゆり園の入所者殺傷事件をモチーフにしたものだが、観る者に非常に覚悟がいる映画だった。
しかも自分の場合、一切の予備知識なく観てしまったものだから、この映画の描こうとしていることがだんだんわかってきたときの衝撃は…。


 日々生きていく中、見たくないもの、触れたくないもの、を描くキャスト・スタッフの覚悟。
真実と嘘、夢と絶望、理想と現実など二律背反が渦巻いていて、人間として全否定される感覚を味わい、自分こそが何で生きているのか問われる恐ろしさを思い知らされる。
どんな言葉も届かぬ凄まじい映画で、鑑賞後の今もどうしよもない、消化しきれない感情が渦巻いている。
人間とは、尊厳とは、倫理観とは、いくら考えてもはっきりと答えは出るわけないのだが…。


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tag : #月#宮沢りえ#辺見庸

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