柘榴坂の仇討 ちょっと優等生的にまとまりすぎの感があったが。


【41うち試写会3】ぎょえ~っ揺れた~(;゜ロ゜)あれで都内は震度4?怖え~~~っ(ToT)

 安政7年、彦根藩士・志村金吾(中井貴一)は主君である大老・井伊直弼(中村吉右衛門)に仕えていたが、登城途中の桜田門外で井伊は暗殺されてしまう。その後、あだ討ちの密命を受けた金吾は敵を捜し続けて13年が経過する。明治6年、時代が移り変わり時の政府があだ討ちを禁止する状況で、最後の敵である佐橋十兵衛(阿部寛)を捜し出し……。

 浅田次郎による短編集「五郎治殿御始末」所収の一編を映画化した時代劇だ。
この短編集は、「御一新」から数年経った明治のはじめが舞台、武士という職業はとっくになくなり、多くの侍が職業を変えて、必死に生きようとしていた時代。
そんな激動の世に、明治維新をなした「英雄」ではなく、屈折した感情を抱きつつ生きている名も無き「元」侍たちの6つの物語が描かれている短編集。
その中で一番印象に残っていたのが、この柘榴坂の仇討だった。


 試写会にての鑑賞、水戸藩側を描いた作品が一般的に多い桜田門外ノ変だが、この作品は彦根藩側を描いていて、主君の仇討を命じられた武士の不器用な生きざまを通し、幕末から明治へと時代が激変する中、浅田次郎的武士としての矜恃を一生懸命描いていた。
そもそもあの短い物語を、119分という尺にどうやって膨らませているのだろうかということが気になっての試写会鑑賞だったが、長回しを多用した一昔前の時代劇的なカット割りながら古くささを感じず、行間の含みを持たせての脚本と、ゆったりした間合いでありながら眠気を誘うようなことがないカメラワークで、119分はちっとも長いとは感じなかった。


  中井貴一、阿部寛、広末涼子、中村吉右衛門、高嶋政宏、藤竜也…と錚錚たる役者が揃っているが、出番的には中井貴一の独壇場、しかし中村吉右衛門と藤竜也の燻し銀たる演技が奥行きを出していた。
とはいえ、この映画、あまりにも優等生的な作品に仕上がってしまっていて、いい映画だったけど記憶に残る名作とはなり得てないという印象が残念。
もう一つ残念だったのは、ロケーションやセットが、綺麗すぎてこざっぱりしすぎていて安普請すぎていて、リアリティ的に大きくスポイルされてしまっていた点だ。(彦根・京都で撮影されていたようだが…、しかも塚田農場までロケーションとして使われていたようだ(笑))

 ちなみに柘榴坂(ざくろざか)は、東京都港区高輪3丁目と4丁目の境界に存在する坂で、品川駅高輪口(西口)から第一京浜を渡って上っていく坂道。
江戸時代には、北側に薩摩藩島津家下屋敷(品川Goosやグランドプリンスホテル新高輪側)、南側に久留米藩有馬家下屋敷(品川プリンスホテル側)があったそうだ。
毎朝・毎夕、基本的にこの坂を使って、自分は通勤している。
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