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船場のいとはん、散る。

 山崎豊子さんが亡くなった。

 どの作品も、その時代、または、その時代を超えて、読んでいくうちに単なる読み物でなくなっていく、「へぇ、そんなんだ」ってな気付きを、いろいろな分野で与えてくれた作家。
いろんな作家や小説があるが、どうもそんなんのとはまったく別物の作品であり、作者であるのだと自分は思っていた。

 そんな自分の思いについて、肯定してくれるかのように、朝日新聞の今日の朝刊に浅田次郎さんが、「山崎さんの作品は、文壇や作家仲間、小説読みではなく、社会に、世の中に向いていた。自分自身、山崎さんの小説を文学作品としてより、一般教養として読んできた。それは本来の小説のあり方である。」と書いていたが、さすがだ、適確だ、それが言いたかったのだ。

 1957年から2009年までの16作品(短編集は1として)、「二つの祖国」以外は、山崎豊子作品、全て読んだと思っていたが、不毛地帯も読んでいなかったことを知った。

 週刊新潮に連載されていた、新作「約束の海」ってのは遺作になるね。
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