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リトル・マーメイド【IMAX】 細部に至る多様性の表現は、やや過剰すぎないか❔しかしハリー・ベイリーのキャスティングは唯一無二だ❗


【🎦19 2023/6/11鑑賞】 おきてを破り人間界に近づいた海の王女アリエル(ハリー・ベイリー)は、嵐に遭った王子エリック(ジョナ・ハウアー=キング)を救う。彼女は王子との出会いにより、人間の世界への憧れを抑えきれなくなり、海の魔女アースラ(メリッサ・マッカーシー)と取り引きをする。それは3日間だけ人間の姿になる代わりに、アリエルの美しい声をアースラに差し出すというものだった。

 ディズニーのアニメーション『リトル・マーメイド』を実写化したミュージカル。美しい声と引き換えに3日間だけ人間の姿になる海の王女を描くという映画。
オープニング近いところで、映像が海の底に向かっていくときのカメラの動きが、まるで人魚が全身をつかってくねらせる泳ぎ方のような動きをし、無理矢理にこの映画の世界に引っ張り込んでしまう。
IMAXで鑑賞したんだが、IMAXによる映像のリアル感が相まって、美しいったらありゃしない!(と言いつつ乗り物酔いしそうになったが…)


 予習としてオリジナルのアニメ版を観ておいたが、実写版では、基本はオリジナルに忠実ながら、いろいろと現代的にアップデートもされていた。
🐟アースラとアリエルの“契約=呪い”に、アースラがこっそり「キスの件について忘れる」という呪いを盛り込んでいた。➡エリックがアリエルに惹かれていく過程の説得力が増したと思われる。
🐙エリックは幼い頃に船が難破してこの国に流れ着き、セリーナの養子になった。➡海から流れ着いたアリエルに対して親近感を抱く展開がより自然なものになったと思われる。
🐡難破船を操作してその船首をアースラに突き刺す役目が丸々アリエルに置き換わった。➡この展開から行くと、アリエルが種族の違いのしがらみを断ち切らないとあかんと思われる。
🦈アニメ版のラストの結婚式から、二人の出航を祝うシーンに変更されていた。➡結婚がゴールではなく、新しい世界を見ることが二人のスタートってことになった。


 種族の違いによって二人は引き裂かれかけたが、しかし、“親世代の改心”により、多様性や違いを受け入れ、共に生きることを認め合う。
ここがこの映画の、今、強調したかったテーマなんだろう。
とは言え、細部に至る多様性の表現は、やや過剰すぎないかって賛否あるだろうし、正直、自分はわざとらしくて逆に差別的に感じた。
一方で、ハリー・ベイリーが主演に選ばれたことをめぐっては、世界中で差別発言が飛び交うことになったとは、皮肉な話だ。


 ロブ・マーシャル監督は、本作におけるアリエル役のオーディションを「あらゆる人種の候補者」を対象に行ったと米Variety誌に語っており、人種とは関係なく最も良いパフォーマンスを出せる俳優をキャスティングしたということ。
さらに米Deadline誌では、歌と演技について、ハリー・ベイリー以外「誰も設定したハードルを越えられなかった」と語っている。
そんな作者の説明を無視して、人種を理由にこの映画を評価することは、それこそ差別であり、この作品の評価を不当に貶めると思う。
実際に、ハリー・ベイリーの歌の表現力は奇跡的なレベルで、やはり彼女は唯一無二だったと思った。


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