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ザ・ホエール この物語には、真実が詰まっている。


【🎦14 2023/4/11鑑賞】 恋人アランを亡し、過食を繰り返したチャーリーは大学のオンライン講座の講師で生計を立てている。歩くこともままならず、アランの妹に頼っていた彼は、自分の余命がわずかだと悟る。彼は妻との離婚後、疎遠だった娘のエリーとの関係を修復しようとするチャーリーだったが、エリーは学校生活や家庭にさまざまな問題を抱えていた。


 ダーレン・アロノフスキー監督が、劇作家サミュエル・D・ハンターによる舞台劇を映画化、同性の恋人と暮らすために家族を捨てた男が自らの死期を悟り、疎遠になっていた娘との絆を取り戻そうと試みるという映画。
人生に様々な悔いを残した平凡な5人が織りなす5日間の贖罪と救済の物語。
第95回アカデミー賞では、主演男優賞 、助演女優賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞の3部門にノミネートされ、主演男優賞 、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。
映画のタイトルである「クジラ」(THE WHALE)は、今も肥満し続ける主人公の体の形が連想させるクジラでもあるが、主人公が大切に持ち続けている娘が幼い頃に書いた小説「白鯨」の感想文のクジラ(モービィ・ディック)でもある。



 600ポンド 体重270キロを超える主人公を演じる、ブレンダン・フレイザーの奇蹟の復帰作であり、まさに一世一代のパフォーマンス。
ワンシチュエーションの舞台劇特有の張りつめる空気感がスリルを生み出ているし、入れ替わり立ち代わり4人の共演者と迫真のアンサンブルを魅せていく彼の演技と存在感は圧倒的で、全身、末端に至るまでのきめ細かい表現力も光り、アカデミー賞主演男優賞受賞も納得だ。


 贖罪と救済の物語だが、単純な答は描かれない。
偏見、思想の押し付けを否定し、思いやりを訴える。
この物語には、真実が詰まっている。


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