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シャイロックの子供たち かなり入り組んだ原作をどう映像化するのだろうか楽しみにしていたが…完璧😊


【🎦12 2023/3/26鑑賞】 ある日、東京第一銀行の小さな支店で、現金が紛失する事件が起きる。ベテランお客様係の西木(阿部サダヲ)は、同じ支店に勤める愛理(上戸彩)や田端(玉森裕太)と協力して事件の真相を探る。この支店には、出世コースから外れた支店長の九条(柳葉敏郎)、超パワハラ副支店長・古川(杉本哲太)、嫌われ者の本店検査部の黒田(佐々木蔵之介)らがいた。

 池井戸潤の小説「シャイロックの子供たち」を原作に、とある銀行の支店で発生した現金紛失事件を描くミステリーで、事件をきっかけに、複雑に絡み合う人々の思惑や欲望が浮き彫りになっていくという映画。


 原作の小説では、『歯車じゃない』『傷心家族』『みにくいアヒルの子』『シーソーゲーム』『人体模型』『キンセラの季節』『銀行レース』『下町蜃気楼』『ヒーローの食卓』『春子の夏』という10の短編が、一つの銀行を舞台に描かれているが、それぞれの作品が微妙に重なって、1つのストーリーになるオムニバス形式の小説。

 小説の主な登場人物は、パワハラ気味の副支店長の古川,国際派バンカーとして海外勤務を希望する融資課の友野,現金紛失で疑いの目を向けられる女子行員北川愛理,心を病む部下を持つ業務課長の鹿島,元野球球児で勝利寸前に自身のエラーで敗北を経験したことのある課長代理の竹本,支店を訪れる検査部の黒田,融資部の新人田端,バリバリと出世街道に乗る優秀な業務課課長代理の滝野,銀行員の夫が自殺し自身銀行でパートで働く晴子。
このかなり入り組んだ原作をどう映像化するのだろうか楽しみにしていた。


 本作品では、登場人物をほんの少し絞り、別々に設定されていたエピソードのいくつかを、現金紛失事件を軸として、同時進行となるよう絡ませていた。
1998年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞して作家デビューした池井戸潤の原点に戻るかのようなサスペンス仕立ての原作だったが(話が入り込み過ぎていてそのことに気づかない読者も多いそうだが)、そのサスペンスの要素を前面に出した展開だったからストーリーもわかりやすい。


 主演の阿部サダヲを筆頭に、上戸彩、玉森裕太、柳葉敏郎、杉本哲太、佐藤隆太、渡辺いっけい、忍成修吾、近藤公園[、木南晴夏、西村直人、中井千聖、安井順平、柄本明、橋爪功、佐々木蔵之介と、よくこんだけ曲者を集めたものだとしか言えない、見事に役柄にぴったりと揃いに揃ったナイスなキャスティング。
しかも「半沢直樹」を意識させるためなのか上戸彩を阿部サダオの脇に配し、そして阿部サダオに「倍返し」を放たせるのは狙いすぎと言えばそうだが、しかし違和感はないから見事な脚本・演出だ。(映画の中では「基本は性善説。だが、やられたら倍返し!ってね」というセリフだった)
シャイロックとは、ウィリアム・シェークスピアの作品「ベニスの商人」に出てくる強欲な金貸しで金返せなかったら、自分の体で返せという恐ろしい人物。
原作を読んでいるときには、その「シャイロック」がどう関係するのかがピンとこなかったが、この映画のおかげでようやくすっきりとお腹に落ちた。


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