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川っぺりムコリッタ 観終わると、皆さん、イカの塩辛が食べたくなります。


【🎦29 2022/09/18鑑賞】 できるだけ人と関わらずに生きたいと思い、北陸の小さな街にある塩辛工場で働くことにした青年・山田(松山ケンイチ)。工場の社長からハイツムコリッタという古い安アパートを紹介されて住み始めた彼は、風呂上がりに飲む冷えた牛乳をささやかな楽しみにする静かな毎日を送る。そんな中、隣人の島田(ムロツヨシ)が風呂を貸してほしいと部屋に上がりこんでくる。それを機に島田との間に友情のような感情が芽生え、ほかの住人とも触れ合うようになるが、北陸にやってきた理由を島田に知られてしまう。

 荻上直子の「川っぺりムコリッタ (講談社文庫)」を、自身が監督と脚本を務めたドラマ、あるアパートに越してきた男が、クセのある住人たちと交流を持つことで孤独から抜け出していくという映画。
一癖も二癖もあるようでないようなキャラが出揃っていくにつれ、独特な間、シュールな演出が相まってどんどん不穏な空気を放つ。


 ムコリッタとは仏教用語の牟呼栗多(むこりった、むこりた)から来ている。
インドの時法で仏典に見えるものは,最短時間を刹那,120刹那を呾刹那,60呾刹那を1臘縛,30臘縛を1牟呼栗多,5牟呼栗多を1時,6時を1日としていて、1日÷30=24時間÷30=0.8時間=48分ということになる。

 何にも希望を持たず、誰とも交流せずに生きていこうと思っていた主人公が、いつの間にか人に頼り、人と共生することの大切さを学んでいく、誰もが気づかずに誰かに支えられていること、つまり、誰も一人ではないということを教えられるようになる…。
そういった映画かなと漠然と感じつつも、なんかそれだけではないな、なんか違うなと、腑に落ちないままにストーリーが進んでいく。


 家族関係が稀薄になり身寄りのいない人が増えているという現在社会における日本人の死生観を描いている?
しかし、ようやくこの映画のテーマであろうことが理解できたように思えた頃には、この変なキャラたちによる心温まる長屋もの、疑似家族ものという人情映画に見えてきてしまったのは摩訶不思議。
考えすぎる必要はない映画だとも思うけど、考えさせられる映画だった。
とにもかくにも、観終わると、皆さん、イカの塩辛が食べたくなります。


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