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エルヴィス バズ・ラーマン監督に翻弄されるばかりの魅惑の2時間39分、ただただ圧倒されたままでエンドロールを迎えてしまった…😐


【🎦20 2022/07/16鑑賞】 1950年代、エルヴィス・プレスリー(オースティン・バトラー)は歌手としてデビューする。彼の個性的なパフォーマンスは若者たちに熱狂的な支持を受ける一方で、批判や中傷にもさらされる。やがてエルヴィスは警察の監視下に置かれた会場でライブを行うことになり、マネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)が彼に忠告を与える。

 「キング・オブ・ロックンロール」と称される、エルヴィス・プレスリーの半生を描く伝記ドラマ、ロックとセンセーショナルなダンスで、無名の歌手からスーパースターに上り詰めていくエルヴィスを映し出すという映画。
悪評高いマネージャー、パーカー大佐を狂言回しに、輝かしい栄光の日々ばかりではなく、その一方で時代に翻弄され商業主義に搾取されたプレスリーの光と影を描くということながら…。
エルヴィス・プレスリーの楽曲と栄光は知っているつもりだけど、それは自分の年齢的に後日譚としてであって、リアルの体験ではないし、深掘りしたことも無かったし、ある意味自分のエルビスのイメージはモノマネ芸人であって、ほとんど彼については無知だということが前提の鑑賞となった。


 あるミュージシャンとマネージャーの話でもあり、アメリカの近代史を描く物語でもあると言ってしまえばそういうことなのだが、自由自在でゴージャスな映像、めくるめく音楽の洪水、念入りに作りこまれた演出…に、引き込まれたまま物語が進んでいく。
初期のプレスリーのスタイルは、黒人の音楽であるブルースやリズムアンドブルースと白人の音楽であるカントリー・アンド・ウェスタンを融合した音楽であるといわれ、それは深刻な人種問題を抱えていた当時のアメリカでは画期的なこと。
その後全国的な人気を得たが、しかし、保守層には「ロックンロールが青少年の非行の原因だ」と中傷され、PTAはテレビ放送の禁止要求を行うなど、様々な批判、中傷の的になる…。
想像を超えるほどのボリュームのあるストーリーを、一気に見せていく魅惑の2時間39分で、ただただ圧倒されたままでエンドロールを迎えてしまった。


 世界の大スター、エルヴィスが置かれていた、悲しくて不条理な状況。
ミュージシャンの伝記映画は、たとえ優れた作品であってもどこか似通ってしまうものながら、この作品は、斬新な映像的視覚的テクニックをフル稼働しながら、人種差別をはじめとするアメリカ社会の政治的であり根本的問題に切り込んでいくという面で極めて斬新的で問題的映画。


 エルヴィスのキャリアでも重要となったパフォーマンスを演じるオースティン・バトラーがやばすぎる。
「人種融合」的脅威の、当時の反政府的シンボルとされたエルビス、政治的な緊張感を乗り越えていく彼の精神に魂が揺さぶられた映画だったと言っても過言ではない。


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