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PLAN 75 かなりの現実感をもって迫ってくる…その点で本作の恐ろしさは尋常ではない。


【🎦19 2022/06/17鑑賞】【🏃Run6-45 6.19km 41:43 高槻城北町~今城塚古墳】 超高齢化社会を迎えた日本では、75歳以上の高齢者が自ら死を選ぶ「プラン75」という制度が施行される。それから3年、自分たちが早く死を迎えることで国に貢献すべきという風潮が高齢者たちの間に広がっていた。78歳の角谷ミチ(倍賞千恵子)は夫と死別後、ホテルの客室清掃員をしながら一人で暮らしてきたが、高齢を理由に退職を余儀なくされたため、「プラン75」の申請を考える。


 2015年に香港で公開された映画『十年』をもとに日本、タイ、台湾の国の若手映像作家がそれぞれの国の10年後を描く国際共同プロジェクトによるオムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編『PLAN 75』を、監督の早川千絵が新たに構成したヒューマンドラマ、75歳以上の高齢者に自ら死を選ぶ権利を保障・支援する制度「プラン75」の施行された社会が、その制度に振り回されるという映画。
オリジナルの方は、「『PLAN75』とは高齢化問題を解決するために制定された75歳以上の高齢者に安楽死を奨励する制度の名称。伊丹(川口覚)は公務員として、貧しい老人たちにPLAN75の適用を勧誘する仕事に携わっている。伊丹の妻・佐紀(山田キヌヲ)は出産を間近に迎える一方で、認知症の母親を抱えていた。」ということだったので、設定は違うのか。

 高齢化社会が問題と言われているが、それは高齢者じゃない世代から見た社会問題であって、高齢者にとってはきっとまったく別の問題だ。
この映画では、75歳以上で自ら死を決意すれば安楽死させてもらえる、希望すれば使途不問の10万の給付金がもらえ、その日までは電話で心のケアもしてもらえるサービスもあり、そして火葬埋葬も生前の住まいもちゃんとやってもらえる。
もちろん気が変われば、いつでも撤回できる…。


 制度は、突飛な近未来SFのようでみえて、システムがかなり細部まできちんと描きこまれ、現在の超高齢化社会、自民党の高齢者対策、吉村大阪府知事などの大阪維新の会のコロナ禍におけるあたかも「高齢者は死んでくれてもいいのだ」という政策…。
そんなことをもろもろ考えると、この映画はかなりの現実感をもって迫ってくる。その点で本作の恐ろしさは尋常ではない。


 台詞に頼らず、情景とカメラワークですべてを語ってしまう演出で、年齢による命の線引きというセンセーショナルな題材を細やかな演出とともに描きった監督の早川千絵は、初長編監督作にして第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた。
圧巻だ…。
さてさて、自分はいつまで生きるのだろう…、日々が充実していて楽しすぎて「今夜このまま笑いながら寝てそのままで…」って考える頻度が徐々に増えている今日この頃。


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