fc2ブログ

ドリームプラン 強い家族の絆を絶妙でポジティブで明るい映画に仕立て上げてて絶賛したい❗


【🎦10 2022/02/26鑑賞】 ビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹が生まれる前、父のリチャード(ウィル・スミス)は優勝したテニス選手が多額の小切手を手にする姿を見て、子供を最高のテニス選手にすることを思い立つ。自身はテニス未経験だったが独学で指導法を研究し、世界王者を育てる計画書(ドリームプラン)を作る。治安の悪いアメリカ・ロサンゼルス郊外コンプトン市の公営コートで、彼は周囲からの批判やさまざまな困難を乗り越えながら、娘たちを史上最強の選手に育て上げていく。

 テニス史に名を残すビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹の父親リチャード・ウィリアムズ氏を描く伝記ドラマ、テニス未経験の彼が娘たちを最強の選手に育て上げるため、独学で指導プランを作成し世界の頂点を目指すという映画。
ビーナス&セリーナ・ウィリアムズ姉妹のテニス界における功績は言うまでもないが、書いておく。
姉のビーナスはシングルス・ダブルス・混合ダブルスでのグランドスラム優勝合計は23回で、特にセリーナ・ウィリアムズと組んだダブルスの優勝回数は、オープン化以降チーム歴代2位タイの14回。
妹のセリーナは、男女を通じてシングルス・ダブルスともに「キャリア・ゴールデンスラム」を達成した唯一の選手であり、生涯獲得賞金は8000万ドルを超え、すべての女子プロスポーツ選手を含めて史上1位、グランドスラム合計優勝回数(39回)は男女通して現役1位・歴代3位、シングルス優勝回数(23回)は歴代2位、オープン化以降では歴代1位。
ビーナス・ウィリアムズと組んだ優勝回数はチーム歴代3位、2002年から2003年及び2014年から2015年に史上5人目のグランドスラム4大会連続優勝達成。またダブルスでも2009年から2010年にかけて達成している。
姉妹のオリンピック金メダル4個獲得は、男女通して歴代1位タイ。


 娘たちのテニスの才能を信じ、独学でテニスを学んで指導に当たるが、劣悪な環境下で娘たちを育ててながら、娘達の実力を誇示しつつ一流のコーチを探し出す。
ややもすれば、自分と、自分の家族の成り上がりを目指して才能豊かな娘を利用するという、そんな動機なサクセスストーリーなのかと鼻白む…はずが。

 先日開催された北京冬季オリンピックで、15歳のワリエラを襲った悲劇があったが、その反面として、この父親の「その年代での時間と経験、勉強などを優先させる」「急がず待つ」「大人の都合でプレッシャーを与えたくない、燃え尽きさせたくない」というこだわりの育成に共感してしまった。
この映画が描く天才を「作る側」の奇跡をじっくり体感しつつ、そんな父であったから、テニス界だけではなく、人としても偉大なビーナス、セリーナ・ウィリアムズ姉妹が生まれ育ったかと納得してしまう。
そして、母親の存在も忘れてはいけないし、姉妹の絆も見逃してはいけない。


 ウィル・スミスのリチャード役はもちろんよかったが、ビーナスとセリーナを演じたサナイヤ・シドニーとデミ・シングルトンが素晴らしすぎた。
この二人の好演がなければこの映画の説得力は、どれほどスポイルされてしまい、ややもすればB級映画に成り下がってしまったかも知れないというのは言い過ぎかもしれないが、それほどキャスティングが見事であり、彼女らの演技が最高だった。


 「黒人はテニスをするなんて」ってな時代に、しかも裕福とはほど遠い家庭では普通なら不可能なことをどうやって達成してしまったのかという実話に基づく「サクセスストーリー」を描きつつ、この作品は、人種的な問題、階級的な問題をも主張しているのかも知れない。
しかしながら、その辺はさらっと扱いつつ、とにかく強い家族の絆を軸としてポジティブで明るい映画に仕立て上げたところが、制作者の力量であって、絶妙であり絶賛したい。

スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

hisapsurfrider

Author:hisapsurfrider

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR