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ノイズ 物語としては一応の結論には至ったが、じゃあこの映画は何を伝えたかったのかということは観ている方にゆだねられているのか…。


【🎦7 2022/02/09鑑賞】 猪狩島に暮らす青年・泉圭太(藤原竜也)。生産を始めた黒イチジクが評価され、島が5億円の地方創生推進特別交付金を受けられることになり、彼は過疎化に苦しむ島の人々に希望を与えられた喜びをかみしめていた。そんな折、小御坂睦雄という男が島に現れる。圭太と猟師の田辺純(松山ケンイチ)、警察官の守屋真一郎は、不審な言動の彼を警戒していたが、誤って殺してしまう。殺人を隠ぺいしようとする3人だが、殺人鬼で元受刑者だった小御坂の足取りを追っていた県警が島に乗り込んでくる。


 筒井哲也の「ノイズ noise」(ヤングジャンプ)を原作とした映画。
過疎化で衰退する日本の離島。故郷の復興を賭けた果物の栽培に成功し、島民の希望を一身に背負った農家の青年が、よそ者の元受刑者を誤って殺したことから窮地に陥る…平穏な島に暮らす青年たちが犯してしまった殺人が、彼らや島民の運命を大きく狂わせていくというサスペンス。


 この作品で言う「ノイズ」とは、人の悪意ということなのか、邪魔者ということなのか…。
最初の殺人の時には、冷静に考えれば他に解決法はあったはずだが、その後、とことん泥沼に填まっていく様を、淡々と心理戦のごとく描くうちに、観ている方は非常に焦る。
そしていつしか邪魔者を排除しようとする展開になっていくうちに、救いようがないカオスに…。


 底意地の悪さを忍ばせる、もはや救いようがない物語。
欲を言えば、村社会特有の不気味さがもっと醸し出されれば良かったが、それは昭和なら通用したが、令和の今では説得力があったかどうかは微妙なので、評価からは差し引いておくべきなんだろう。
隅々まで実力派のキャストが各々でしっかりとした演技をしてくれていたおかげで、説得力のある映画だった。
物語としては一応の結論には至ったが、じゃあこの映画は何を伝えたかったのかということは観ている方にゆだねられているのか…。


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