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ノマドランド 深い作品であることは理解できたが、自分にはこの映画が「いかに素晴らしいのか」は十分に飲み込めなかった…。


【🎦12】 アメリカ・ネバダ州に暮らす60代の女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)は、リーマンショックによる企業の倒産で住み慣れた家を失ってしまう。彼女はキャンピングカーに荷物を積み込み、車上生活をしながら過酷な季節労働の現場を渡り歩くことを余儀なくされる。現代の「ノマド(遊牧民)」として一日一日を必死に乗り越え、その過程で出会うノマドたちと苦楽を共にし、ファーンは広大な西部をさすらう。

 ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション小説を原作に、「ノマド(遊牧民)」と呼ばれる車上生活者の生きざまを描いたロードムービー、金融危機により全てを失いノマドになった女性が、生きる希望を求めて放浪の旅を続けるという映画。
2021年の第93回アカデミー賞では主要6部門でのノミネート、しかも頂点である作品賞が本命視され、クロエ・ジャオ監督のアジア系女性として初の監督賞にも期待がかかる作品。

 リーマンショックを契機に生まれた現代のノマド(遊牧民)たちの実態をドキュメンタリータッチで描いている。
彼らの多くはリタイアした高齢者で、公的年金だけでは生活できず、かといって現役時代の技能を活かせる就職先もないため、自家用車で寝泊まりしながら全米を放浪し、季節労働者として低賃金の肉体労働に従事する。


 主人公ファーンは、最低限の生活必需品と思い出の品を積み込んだ車で旅に出る。
家がない(houseless)からといってホームレス(homeless)ではない。
生きるには低賃金の季節労働を続けるしかないし、極寒や体調不良と闘い、犯罪の危険をつねに感じながらの日常は、観ていてじつに過酷ではあるが、さほど悲壮感はない。
自分の生活を自由にコントロールする主人公や、ノマドの人たちの生き方は、かつてのアメリカが誇ったフロンティア・スピリットさえ漂わせ、まるで西部劇のよう。
困った仲間は助けるけれど、深く踏みこまないノマド仲間の距離感は、これもかってのヒッピーをみているかのようだ。
ノマド仲間たちを実際のノマドの人たち、つまり俳優以外の人たちが演じていることでリアリティを高めている。
そして、次から次へと風景が移り変わって、さまざまな土地を主人公の彼女と一緒に体感できる。


 難しい…、気を抜くと、なんとも捕らえどころが無いロードムービーになってしまう。
そしてここが問題やねんけど、主人公演じるフランシス・マクドーマンドが大竹しのぶにしか見えなくなってしまう(汗)
一方で、老貧困問題を取り上げているかのようだし、資本主義やグローバリズムへの皮肉も込められているようだし、しっかり社会問題にも切り込んでいるかのようにも思う。
しかしながら、そこまでは押しつけようともしていないようにも感じる。
アカデミー賞で評価が高い作品だと言うことは、それはおそらく、ダイバーシティ(多様性)を重視するハリウッドの最近の傾向、昨年の作品賞だった「パラサイト半地下の家族」と同様に格差社会を象徴する作品であること、そしてアジア系女性として初の監督賞になるかも、ということなのだろう。
が、自分にはこの映画の素晴らしさが、十分に理解出来なかった…。


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