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騙し絵の牙 小気味よくて爽快感がある騙し合い的企業内パワーゲーム


【🎦11】今朝は風もオフショアになって、波、ぜったいに良くなるのわかっていたのに、前日の徹夜がたたって痛恨の寝坊。
会議があるから遅刻もままならず…涙、ってなりながら出勤したが、「Web会議やったから家でこなしてから出勤しても良かったのだ」ってことに、事務所に着いてから気付いた。

 大手出版社の薫風社で創業一族の社長が急死し、次期社長の座を巡って権力争いが勃発する。専務の東松(佐藤浩市)が断行する改革で雑誌が次々と廃刊の危機に陥り、変わり者の速水(大泉洋)が編集長を務めるお荷物雑誌「トリニティ」も例外ではなかった。くせ者ぞろいの上層部、作家、同僚たちの思惑が交錯する中、速水は新人編集者の高野(松岡茉優)を巻き込んで雑誌を存続させるための策を仕掛ける。

 「盤上のアルファ (講談社文庫)」「罪の声 (講談社文庫)」などの作家・塩田武士が、俳優・大泉洋を主人公に当て書きした小説を映画化、廃刊の危機に瀕した雑誌の編集長が、存続を懸けて奔走するという映画。
「罪の声」ではまった塩田武士原作、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」を撮った吉田大八監督、そして好きな(一癖ある)俳優がたくさん出ているってことでかなり楽しみにしていた作品だったが、期待は裏切らなかった。


 「崖っぷち出版社で生き残りをかけた騙し合いバトル」という触れ込みだったが、いや、あくまでも出版社の企業内パワーゲームやろう。
これくらいの足の引っ張り合いとか裏工作とかどんでん返し&ちゃぶ台返しは、意外性から言うと「騙し合いバトル」ってほどのものでもなく、113分の尺の中で畳みかけてくるから、ま、バトル感はちょっとあるかな~ってな感じ。
しかも、池井戸作品のような陰湿なものでもないし。
小気味よくて爽快感があるのは、みんなが思いっきりポジティブだからだろうか。


 大手出版社で起こる保守派と改革派の内部抗争、個人書店とAmazon、グローバリズムとローカリズムを、企業内の駆け引きという枠組みの中でうまく取り込み、急速に変わりゆく世界構造を批評的に描出している。
出版業界の現状もよくわかり、また編集者という人種の、なんだかんだ言ってもの「本」への偏愛ぶりがめっちゃ伝わってくる。
松岡茉優の巻き込まれ芝居が絶品なようで、逆に彼女が大物役者たちを巻き込んでいる芝居だったのではないかとも感じてしまい、彼女の巧さをこの作品でも納得で確認。

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