fc2ブログ

ヤクザと家族 The Family もしかしたら、日本の任侠映画の歴史にとって、最後の作品となるのかも知れない…


【🎦4】【10 💪部屋2-11 DBenchPress22.5kg DFly17.5kg PushUp SitUp】 1999年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治(綾野剛)は、柴咲組組長の柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことからヤクザの世界に足を踏み入れる。2005年、ヤクザとして名を上げていく賢治は、自分と似た境遇で育った女性と出会い、家族を守るための決断をする。それから時は流れ、2019年、14年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の影響で激変していた。

 藤井道人監督がメガホンを取り、一人のヤクザの生きざまを三つの時代に分けて描くヒューマンドラマ、ヤクザになった男が大切な仲間や恋人と出会うも、暴力団対策法が施行されたことにより波乱が起きるという映画。
1999年(19歳)のやんちゃなチンピラ時代、2005年(25歳)の男をあげつつのし上がっていくイケイケの時代、そして2019年(39歳)の出所後の激変した時代、20年間の中の3つの時代、3部構成で描かれる日本のヤクザ映画。


 暴対法(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律)は、暴力団員の行う暴力的要求行為について必要な規制を行い、及び暴力団の対立抗争等による市民生活に対する危険を防止するために必要な措置を講ずるとともに、暴力団員の活動による被害の予防等に資するための民間の公益的団体の活動を促進する措置等を講ずることにより、市民生活の安全と平穏の確保を図り、もって国民の自由と権利を保護することを目的とする日本の法律。
1992年(平成4年)3月1日に施行され、2008年と2012年に改正されているが、その効果は、実際にはこの法によるものではなく、暴力団排除条例が全国の都道府県、市区町村で施行されていることによって、暴力団員側または暴力団関係者側、事業者側ともに就職、取引、契約、借金、銀行口座の開設、部屋の賃貸などが禁じられているため、暴力団員が一般社会に進出することはできない状況となっている。
この映画の中でもその点はきっちりと押さえられている。


 この作品では、3つの時代のムードを分ける演出や撮影が効果的で、藤井道人監督の演出だけでなく、今村圭佑の臨場感あるカメラワークも効果的。
山本賢治(綾野剛)出所後に直面する組の変わり果てた姿や社会の厳しい目、シビアな現実と向き合う切実な終末期。
そんな時代の中で、したたかに生き延びている者、抜けきれないがあっぷあっぷしている者、抜けなくてはと必死で生きようとする者、暴力団が衰退する中で新たに頭をもたげる者、そんな時代に狡く寄生する者。
しかし、懲役での14年間のギャップの中、それらの変化を受け入れきれない主人公の振るまいが、やるせない、救いようのないラストへと繋がっていく。
「やるせない、救いようのないラスト」とは言え、これは当然の帰結であるのだろう。
昭和の映画界を彩り名作が多かった任侠映画というジャンルであるが、令和の現在に描けばこういう任侠映画になってしまうのだろう。
もしかしたら、日本の任侠映画の歴史にとって、最後の作品となるのかも知れない。


スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

hisapsurfrider

Author:hisapsurfrider

最新記事
最新コメント
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR