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罪の声 文句のつけようのない風格を感じさせるこの映画、今年の№1だと宣言しても過言ではないな。


【🎦34 うち試写会1】 新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、昭和最大の未解決事件の真相を追う中で、犯行グループがなぜ脅迫テープに男児の声を吹き込んだのか気になっていた。一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)が父の遺品の中から見つけたカセットテープには、小さいころの自分の声が録音されていた。その声は、かつて人々を恐怖のどん底に陥れた未解決事件で使用された脅迫テープと同じものだった。

 かつて日本を震撼させたグリコ・森永事件をモチーフにした塩田武士の小説「罪の声」を映画化、昭和の未解決事件をめぐる二人の男の運命を映し出すという映画。
子供時代に犯人に加担したかもしれない贖罪の側と、時効になった大事件に取り組む記者の両面から、じわじわと、しかもテンポよく真実に迫っていく犯罪ミステリー。



 この映画、焦点となるのは犯罪によって運命を狂わされた人々の哀しみで、真犯人捜しは脇となるべきテーマなのだが、しかしながら、時代背景をしっかりと織り込んだ緻密なディテールの積み重ねが、堂々とした犯罪ミステリーに仕上げていき、物語を綺麗に着地させてしまう、素晴らしい。


 なんといってもたくさんの俳優を見事に適材適所に配したキャスティングに驚く。
膨大な数の出演者がいて、だが、彼らが置かれた状況や人格が一目で分かるよう、衣装や美術など計算され尽くした細部があって、ちっとも混乱を来さないこともすごい。


 登場場面がほんのわずかな人物たちを、そんな適役キャスト達が、その人の過去の人生まで思い起こさせるように素晴らしい演技をするのだから、圧巻としか言いようがない。
一方で、主演2人の抑えた芝居が、そこに相まって効果的となる。


 原作を見事にさばいた野木亜紀子脚本と土井裕泰演出、文句のつけようのない風格を感じさせるこの映画、今年の№1だと宣言しても過言ではないな。
実際の事件はあくまでモチーフだが、「キツネ目の男」が怖すぎる…。

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