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朝が来る 素晴らしいヒューマンドラマ、観ておいて良かった。


【🎦33 うち試写会1】今日は新宿でお仕事、会議&懇親会共に「ホテルサンルートプラザ新宿」なんだが、宿泊も用意してくれたので、明日は楽ちん通勤となる予定。

 子供に恵まれなかった栗原佐都子(永作博美)と夫の清和(井浦新)は、特別養子縁組の制度を通じて男児を家族に迎える。それから6年、朝斗と名付けた息子の成長を見守る夫妻は平穏な毎日を過ごしていた。ある日、朝斗の生みの母親で片倉ひかりと名乗る女性(蒔田彩珠)から「子供を返してほしい」という電話がかかってくる。

 ドラマ化もされた直木賞作家・辻村深月の小説「朝が来る」を映画化、特別養子縁組で男児を迎えた夫婦と、子供を手放す幼い母親の葛藤と人生を描くという映画。
原作は社会派ミステリーという枠組みだそうだが、映画では河瀬直美監督は優しい家族ドラマに仕上げているように感じる。
ドキュメンタリー畑出身らしいリアリティと劇映画監督としてのストーリテリングの巧みさが際立つ。


 前半はドキュメンタリー映画を観ているかのような構成で、本題に至るまでの背景を通じて、生みの母と育ての母はもちろんのこと、不妊における夫側の苦しみや、中学生の恋の純粋さなどを丁寧に語ることで、深く感情移入させられてしまい、引き込まれる。
主要な登場人物だけでなく、他の登場人物に至るまで、しっかりと掘り下げられているのが、とんでもなくいい。


 幼い子供への虐待や、死にまで至らしめてしまう事件の報道に接するたびに憤っているが、この映画で取り上げられている特別養子縁組や、様々な保護制度が上手く機能していればと思って入るが、しかしながらそこにも光と影があって、きれい事では済まない問題があることを知った。
女性としての複雑な思いと強さを体現する永作博美と、脆そうなのに揺るがない芯を感じさせる蒔田彩珠の演技が素晴らしい。
そしてカメラはほとんどの人物のシーンではバストショットからアップと、非常に近い構図で撮影されるという独特のものがあり、これがよりこの映画のリアリティを高めているようで、一方、時折効果的な位置で挟み込まれる日本の自然の美しさが、緊張をほぐしてくれる。
素晴らしいヒューマンドラマ、観ておいて良かった。

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