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MOTHER マザー 長澤まさみにとって新たな意欲作ではあるが「演技してます感」が残念。でもたいへんな問題作である。


【🎦18 うち試写会1】【🏃Run4-53 11.05km 1:09:10 皇居】 男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)は、息子の周平に異常に執着する。秋子以外に頼れる存在がいない周平は、母親に翻弄(ほんろう)されながらもその要求に応えようともがくが、身内からも絶縁された母子は社会から孤立していく。やがて、17歳に成長した周平(奥平大兼)は凄惨な事件を引き起こしてしまう。

 「大人に対しては、疑う心しかありません。自分(少年)に対して得なことを差し出してくる時は、その後、相手にはもっと大きな得があり、そのための小さな損をしているとしか考えられない」
2014年、埼玉県川口市で祖父母を刺殺し、金を奪ったとして強盗殺人罪に問われた少年(事件当時17歳)は、裁判で大人に対する絶望的なまでの不信感をあらわにした。幼いころから母親らに金を得るための道具のように扱われ、虐待を受け続けてきた。



 実際に起きた祖父母殺害事件をベースに、社会の底辺で生きる母親と息子を取り巻く過酷な現実を描いた原作「誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか (ポプラ文庫)を映画化した人間ドラマ。

 ただ「お母さんを好きだから」と、言いなりになる息子、共依存の悲惨なかたち。
母の病的な浪費癖や破たんしたパーソナリティであるモンスターマザーであるが、子どもはそんな母親であっても愛されたい、離れたくない。
観ながら終始、いたたまれない気持ちになる映画であるが、いかんせん、こんな親子関係があるのかと驚愕しつつも、理解し辛い部分があるのは、自分の少年から青年時代への育ち方が違ったからか。
当時の報道記事を読むと、この映画で描かれた以上に凄惨な状況だったようだが、しかし、この映画はたいへんな問題作であることは否めない。



 自由奔放すぎるモンスターマザーと子どもとの関係性をダークな世界観の中で演じなければならないという、長澤まさみにとって、新たな意欲作ではあるが、「虫コナーズ」のCMがチラチラしてしまってどうも「演技してます感」が残念だ。
魔性の女感はあるのだが、子どもを完全支配しているモンスターマザーという点では、演技にどうも説得力が足らん。
一方、息子役の周平を演じた奥平太兼、そして周平の幼少期を演じた郡司翔の、息子視点の物語のなかで、母に依存するしかない切実さ、不安定なムードを醸し出す演技が素晴らしく、大器の片鱗を示しており、乞うご期待だ。


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