とらえどころがないのに、なんかのめりこむ不思議

《この記事、4月初めくらいに書きためていたネタだ、出し忘れていた》


 なんなんやろね~、今までやったことがない失敗、鍵を紛失する、財布を盗られる、そして読みかけの本を電車で忘れる×2…をしでかしてる今日この頃。
本を忘れたことも痛いが、同時にお気に入りのブックカバーも失うわけで…ちゅうことで新しいブックカバーを入手した。LES TOILES DU SOLEIL ブックカバー

 たまたまなんだけど、立て続けに川上弘美さんて作家の作品を、2冊読んだ。
友達がまとめてくれた本の中にあったもので、自分ならきっと選ばない作家だ。
読んだのは「センセイの鞄」と「ニシノユキヒコの恋と冒険」。

 

 「センセイの鞄」は、『主人公・ツキコさんこと大町月子はいつも行きつけの居酒屋で、30歳離れた高校の恩師で古文の先生だった、センセイこと松本春綱に再会する。センセイの「ツキコさん、デートをいたしましょう」の一言から2人の恋愛が始まる。』という物語で、2001年度谷崎潤一郎賞受賞作品ということだから、純文学というカテゴリーかな。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、『ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ……。姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう。とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、連作集。』という物語で、これは恋愛小説かな、最近映画化されている。

 たおやかな文体、日常を描いているのに幻想的な作風、俳句か短歌を詠んでいるような台詞回し。
なんか、ちってもとらえどころがなくって、空気感が不思議で、でもなんか妙なリアリティがほとばしるという、自分には未体験の作風が、なんか心地よい。
読む人によって、解釈とか感想とかはずいぶんかけ離れたものになりそうで、その理由は、文字の部分よりも、行間の部分の方が饒舌で、そちらから深い情景があふれ出てくるからだろう。

 「こんな風な文章の書き方が出来たらいいな」と、自分が漠然と思っていたのが、まさに川上弘美さんのような、行間に情景が暴れ回るような文章なんだけど、この人の作品を読んで、自分の文章は「このへんと、アンドロメダ星雲がひっついちゃうくらい」かけ離れているなと、現実を知る。
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