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グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~ 懐かしさも感じる素敵な素敵な日本喜劇に仕上がっている


【🎦9 うち試写会1】【🏃Run4-9 7.06km 45:17 湘南銀河大橋】 戦後の混乱期を経て、復興へと舵を切った昭和の日本。雑誌の編集長を務める田島周二(大泉洋)には、何人も愛人がいた。一念発起して愛人たちと別れようと決意するが、彼女たちの顔を見るとなかなか別れ話ができない。そこで田島は、美人だががめつい永井キヌ子(小池栄子)に妻のフリをしてもらうことを思いつく。

 太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化した舞台を、成島出監督が映画化、互いの目的が合致した男女が偽りの夫婦を演じるという映画。
昭和23年、小説「グッド・バイ」は、太宰治が新聞連載を予定し13回分まで書いた時点で入水自殺を遂げ、絶筆となった作品で、未完と言われているが、ほぼほぼ冒頭部しか書かれていないので、太宰がどんな話しにしたかったのはまったくわからん状態。
だからのこの映画は面白い解釈やな~、というかまったく想像だにもしなかった解釈やな~、って感心していたら、エンドロールで知ったが、ケラリーノ・サンドロヴィッチが2015年に脚本・演出した舞台の映画化だったのだ。


 舞台も映画も永井キヌ子を演じるのは小池栄子だが、無頼では仲村トオルが演じた田島周二は大泉洋が演じている。
映画の大泉が抑え気味の演技だと感じたが、舞台の映像をネットで見たら、仲村トオルの弾けっぷりに驚いた。
小池栄子の見事なコメディエンヌぶりは突き抜けていて、それがちょっと映画では過剰に感じたけど(特に原作通りな「鴉声」がww)、その原因は大泉洋だったのかも知れない。


 原作部分を忠実に描く冒頭部では、演出・美術・脚本が完璧で、キヌ子の過去を演じる小池栄子も見事、作品全体で登場人物のセリフ回しや立ち振る舞いにも時代考証が行き届いている。
花屋の店員青木保子役の緒川たまき、イラストレーター水原ケイ子役の橋本愛、女医大櫛加代役の水川あさみなど、大泉を翻弄する女優陣がまた開き直った演技を披露し、男女の妙味が上手く伝わる。
ちなみに原作では、一人目の女性は美容室の先生である青木さん、二人目は水原ケイ子という洋画家、水原恵子にアポイントを取ろうとするところで作品は途切れた。


 戦後のどさくさを独力で生き延びる女性を怪演する、小池栄子のその演技に尽きるこの映画、懐かしさも感じる素敵な素敵な日本喜劇に仕上がっていて、とっても楽しかった。
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