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ジョジョ・ラビット コメディ映画でありながら…。分断、種差別、ヘイト、民族主義、排他主義な人々、それらを政治利用する為政者に観て欲しいがなぁ。


【🎦6 うち試写会1】 第2次世界大戦下のドイツ。10歳のジョジョ(ローマン・グリフィン・デイヴィス)は、青少年集団ヒトラーユーゲントに入団し、架空の友人であるアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)に助けられながら一人前の兵士を目指していた。だがジョジョは訓練中にウサギを殺すことができず、教官に“ジョジョ・ラビット”というあだ名を付けられる。

 タイカ・ワイティティ監督がメガホンを取り、第2次世界大戦下のドイツを舞台に描くヒューマンドラマ、ヒトラーを空想上の友人に持つ少年の日常をコミカルに映し出すという映画。
ナチス予備軍ヒトラーユーゲントをコメディ仕立てに描いた映画っていう風に言えば、ま、この映画を表すのだが、それでは、この映画は語り切れない。
つい最近、「総統の子ら集英社文庫) 皆川 博子著を読んだので、自分としてのヒトラーユーゲントのイメージはあったし、必要最小限の予備知識を得た上で観たつもりながら、想像の範疇を、極めて超えてしまった映画だった。
ヒトラーユーゲントとは、1926年に設けられたドイツのナチス党内の青少年組織に端を発した学校外の放課後における地域の党青少年教化組織で、1936年の法律によって国家の唯一の青少年団体(10歳から18歳の青少年全員の加入が義務づけられた)となった。「ヒトラー青少年団」とも訳される。略号はHJ、戦局の悪化とともに1944年に国民突撃隊に併合された。


 軸はまったくのコメディ映画、しかしストーリーが進んで行くにつれ、それらのシーンが巧みに畳まれていき、そしていつまでも余韻が残るように心に染み渡る。

 「ヒトラー独裁を実現した、アーリア民族の優秀性の証明」ってのはなんやったんやろ?
分断、種差別、ヘイト、民族主義、排他主義な人々、それらを政治利用する為政者。
今、日本が、政府に忖度して隠蔽・改竄を是とする高級官僚、真実を報道しないことを是とするマスコミ上層部、三権分立を政府が握っても是とする司法、となっているが、まるでこの映画のあの頃のよう。
ファシズム化しつつあることを、許してしまっていいのかってことが日本の今日的第重要課題、またあの時代に行くのか?


 種差別の愚かさや、分断を許してはならないってことなどの重厚な多層構造をコメディとして描き切った監督が素晴らしい。
歴史修正主義者が台頭し、文学や映画の世界でも、根拠もなく、あからさまに歪曲し表現し、それを賑々しく賞賛する今を、日本は歴史から学ばないし学ばせないという今を、大いに危惧しているが、この映画を観たら感じることもあるでしょう。


 音楽の使い方もとっても風刺的で刺激的で、観ているものの心をいやらしくざわつかせる。
忘れがたい映画になると思う。
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