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カツベン! 監督の映画愛とリスペクトが溢れてまくっている。


【43 試写会8】 偽の活動弁士として泥棒一味の片棒を担ぐ生活にウンザリしていた染谷俊太郎(成田凌)は一味から逃亡し、とある町の映画館にたどり着く。そこで働くことになった染谷は、今度こそ本当の活動弁士になることができるとワクワクするが、そこは館主夫妻(竹中直人、渡辺えり)をはじめ、スターを気取る弁士の茂木貴之(高良健吾)や酒好き弁士の山岡秋聲(永瀬正敏)などくせ者ばかりだった。

 周防正行監督が、映画が「活動写真」と呼ばれていた時代に独自のしゃべりで観客を沸かせた「活動弁士」を主人公に据えた青春活劇、約100年前を舞台に、活動弁士を目指す青年と彼を取り巻く人々を描くという映画。
周防監督の「舞妓はレディ」以来5年ぶりとなるオリジナル映画作品、監督の映画愛とリスペクトが溢れてまくっている。


 映画黎明期、活動弁士=カツベンが、無声映画の時代にどのように作品の魅力を伝えていたか、その仕事ぶりを知るうえで、教科書のような誠実さが伝わってくる。
劇中の無声映画は、昔のものを使ったのかと思いきや、35mmフィルムでわざわざ撮ったモノクロ無声映画だったのは、エンドロールで気が付いた。


 作品全体ののんびり感とバタバタ感が織りなすムードと流れ、共演陣のオーバアクトな演技なども含めたコミカルさなど、あえてレトロな演出がなされていて、なんか懐かしい映画を観ているような感覚になる。
自分にとって、最も印象に残っている邦画のコメディ映画は「パコと魔法の絵本」だったけど、もしかしたらそれを凌いだかも!

 100年前、まだ映画が「活動写真」という名で呼ばれ、声もなくモノクロだった時代、海外においてはオーケストラの演奏をバックに多彩な才能を発揮したチャーリー・チャップリンやバスター・キートンといった人気俳優が絶大なる人気を誇っていた。そんな中で日本の活動写真といえば、楽士の奏でる音楽に合わせて、活動弁士(通称:活弁)と呼ばれる喋りの達人たちが配役のすべての声を担当し、その軽妙洒脱なお喋りは観客の心を鷲掴みにし、たちまち人気を博すことになった。現在の声優に近い立場にあった活動弁士にはそれぞれにファンがついており、人気の活動弁士と契約することは正に映画館にとっては存在自体を問われるほどの重要課題でもあった。
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