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ウォルト・ディズニーの約束 まさにディズニーがディズニーである理由


【17】この映画を観る前に是非、ディズニーの映画「メリーポピンズ」を観ておくか、ディズニー映画の原作であるオーストラリア出身のイギリスの作家パメラ・L・トラヴァースによる「風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫)」を読んでおくことをお奨めします。
自分の場合、子供の頃に観たうろ覚えでは、せっかくのこの映画に入り込むのには足らないことを痛感してた。

 1961年、パメラ・L・トラヴァース(エマ・トンプソン)は、ウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)が長年熱望する「メリー・ポピンズ」の映画化について話し合うためにロサンゼルスに向かう。傑作児童文学の著者である彼女は気難しい性格で周りを困惑させる。スタッフたちはどうにかしてトラヴァースに映画化の契約書に署名してもらおうと心を砕くが……。

 原題は「SAVING MR. BANKS」、傑作ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』の誕生秘話を描くヒューマンドラマ。
ウォルト・ディズニーの映画製作の舞台裏を初めて描き、エマ・トンプソンとトム・ハンクスという英米のオスカー俳優の熱演で、原作者と映画製作者の激しい攻防を情感豊かに映し出す映画。


 エマ・トンプソン演じるトラヴァースが、徹底した現実主義のニヒリストで、ディズニーの世界観を真っ向から否定していて、そんな彼女の背負う辛い過去と原作に込められた意図を、回想シーンを巧みに織り交ぜながら、徐々に解き明かす。
そして同時に、トム・ハンクス演じるウォルト・ディズニーが、自ら「ディズニーはなぜ夢物語を作り続けるのか」というディズニーの真髄を浮き彫りにさせていく。
ノスタルジーとファンタジーとリアリティ、この3つが渾然一体となって、深い深い物語となってはいるが、しかしあくまで判りやすい感動を与えて仕上げるというのは、まさにディズニー映画だ!


 アニー・バックリー演じる幼少時代のトラヴァースとコリン・ファレル演ずるトラヴァースの父が紡ぎ出す回想シーンがとても素晴らしい。
冒頭のトラヴァースの様々な言動はすべて伏線となっていって、この回想シーンによって一つ一つが、ずっしりとした想いを伴って回収されていき、映画の説得力が最強なものとなっていった。

 もういちど触れておくけど、原題は「SAVING MR. BANKS」。
まさに「原作者トラヴァースの中のバンクス氏を救う物語」であり、まさにディズニー映画だ、素晴らしい。
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