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ビブリア古書堂の事件手帖 原作>テレビドラマ>この映画、だったのが残念、黒木華は良かったのに。


【36 うち試写会5】 北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」。夏目漱石の直筆と推察される署名入りの「それから」を持ち込んだ五浦大輔(野村周平)は、持ち主である亡き祖母の秘密を解き明かした店主・篠川栞子(黒木華)の推理力に驚く。その後栞子を手伝うことになった大輔は、彼女が所有する太宰治の「晩年」の希少本が、「人間失格」の主人公と同じ「大庭葉蔵」を名乗る人物に狙われていることを知る。

 古書にまつわる謎を解き明かす若くて美しい古書店主が主人公の人気小説を、三島有紀子監督で映画化したミステリー、古書店主のヒロインと彼女の推理力に心酔する青年が、希少本を狙う謎の人物の正体に迫るさまを描くという映画。
原作「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)」はシリーズ全部読んだ。
2013年1月14日から3月25日まで、フジテレビ系列の月9枠にて連続テレビドラマ化された「ビブリア古書堂の事件手帖」も全部観た。
このドラマでは、栞子を演じた主演女優は剛力彩芽がちょっと原作とは不一致なキャスティングやったが、それはそれとしてお話は原作にとっても忠実で、いい出来だった。
で、この映画、栞子が黒木華ってことなら、まさにキャライメージとしてはばっちり、ぜひ観たいと思っていたが、劇場と上映時間がなかなか合わず、なんとか上映終了ギリギリでようやく観れた!


 この映画では、第1巻のプロローグは割愛されていて、大輔と栞子の出会いは、漱石全集を持ち込んだ時とされている。
使われたエピソードは、第1巻の第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)、第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)、第3巻 第三話 足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦」(鶴書房)。
基本的には、栞子と大輔の現在の物語、大輔が持ち込んだ祖母の若い頃の物語を、行ったり来たり。
あっさりさっぱりと物語が進んでいく現在パートとは対照的に、過去パートは、切実で濃密な愛を見事に奏でていて、なかなか面白い描き方になっている。


 しかしながら、徐々に作品のテーマや芯のポイントがブレていく感があったのがとっても残念、監督は、どうして終盤をあんな風にしてしまったのだろうか、ってことがとっても残念。
もう一つ残念だったのが、北鎌倉が舞台な物語なのに、ロケ地のほとんどが、西伊豆と伊豆の伊東ってこと。
原作の世界観にとって「北鎌倉」ってことがとっても重要な要素なのに。
主題歌がサザンオールスターズの「北鎌倉の思い出」、そこまで拘るならロケ地にはもっと気を遣ってほしい!
期待感が強かっただけに、自分的には、とっても残念な出来上がり、ミステリー感が薄まりすぎていたことと、終盤のドタバタが酷過ぎたし。
原作の栞子は、人見知りだがほんとはとっても聡明で本の話しをする時には饒舌になるというとっても特異なキャラで、そこはほんとに黒木華がマッチしているやけど。
原作の栞子は、実はとってもおっぱいが大きいの…、黒木華、かなり盛っていたが、ちょっと足りんってのがとっても残念…(涙)


 過去パートは、大輔の祖母の「五浦絹子」による、夏目漱石の『それから』に纏わる物語なのだが、その中で、東出昌大演じる田中嘉雄が、夏帆演じる五浦絹子にいろいろな本を薦めているが、その中に、太宰治の「グッド・バイ (新潮文庫)」があった。
夏帆は、BSテレ東の「真夜中ドラマ」での「グッド・バイ」(2018.7.15 - 9.30)ってドラマで主役で演じていたから、それって、なんかつながりとか意味とかがあったのだろうか、ってことがとっても気になった。


 ちなみに「切通し」(きりどおし)とは、山や丘などを掘削し、人馬の交通を行えるようにした道のこと。
源頼朝が、鎌倉に幕府を開いた最大の理由は一方は海に臨み、三方は山に囲まれて、敵の攻撃を守る軍事的要害の役割を果たせるからで、いわば、ここは自然の城塞都市だった。
しかしながら、人や物が行き交う必要もあって、鎌倉には、切通しが相当数作られたそうだ。
鎌倉の切り通しのうち、主要な七つの切通しのことを「七口(ななくち)」とか「七切通し(ななきりとおし)」と呼んでいるそうだ。
この映画の過去パートでの絹子らが密会していた切り通し、北鎌倉から近いと言うことであれば、おそらく亀ヶ谷切り通しかな。
とっても素敵な場所だ、一度、いい季節の時に行ってみたいな。

   
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