ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 自分らの年代の人はぜひ見て欲しい


【15】今日はうちの産別労組では、大手組合の回答指定日。
自分は情報連絡部の体制の中では本日は担当ではなく、その上、外部での打ち合わせ会議があって、回答指定時間以降に外出したので、状況を把握できていない。
回答指定時間まで交渉状況の雰囲気的では、冬型の気圧配置的な、かなり厳しい感触が…。
気にはなっているが、気になりすぎて、「どうなった?」と聞きづらい自分の、この東京での微妙な立場…ε-(;ーωーA フゥ…

 100万ドルが当たったという通知を受け取ったウディ(ブルース・ダーン)。それはどう見てもインチキだったが、徒歩でもモンタナからネブラスカまで金を受け取ろうとするウディに息子のデイビッド(ウィル・フォーテ)が付き添うことに。こうして始まった父と息子の4州をまたぐ車での旅。途中、立ち寄った父の故郷で、デイビッドは父の意外な過去を知ることになる。

 この映画も、アカデミー賞では、作品賞・監督賞・主演男優賞・助演女優賞・脚本賞・撮影賞の6部門もノミネートされたが残念ながら一つも受賞できず、しかしそんなことはどうでもいいと思えた映画だった。
ネブラスカ→モンタナ州→ワイオミング→サウスダコタと距離は短いが、立派にロードムービー、この地が舞台となったのはやはり古き良きアメリカの姿がいまでもしっかりとのこっているからであろう。
そんな「古き良き」を舞台に、未だにそんなアメリカのままで歴史が止まってしまっている老人達がドラマを紡ぐ、そして父と旅する道中で父や家族の知られざる、生々しい過去を見つける息子。


 悪人もいたような気がするが、でもほんとうに悪人なんていないのだななどとも思ったりする、すごいいい人がたくさん出ていたような気がするがいいことをしようと思ってする人なんていないのだななんてことも思ったりもする、でも人って愚かでもいいのだってことも思ったりする。
「象徴的、典型的な外観」を生みだすために白黒で撮影したそうで、その効果もあってか、ものすごいゆっくりとした緩い空気が全編にわたって流れる。
それぞれのキャラクターが際立って立っていて、埋め込まれたエピソードに味があり、散りばめられた伏線はシニカルな笑いをほどよくまぶしてからしっかり回収されていく。
実際の人生は映画みたいにそうは簡単に割り切れない、ってことをこの映画でちゃんと確認させてくれるけど、それでも母ケイト(ジューン・スキッブ)が気っ風よろしく啖呵の切れ素晴らしくバシッとやってくれるところで時々溜飲を下げることができる、これもこの映画のほどよいエッセンスの一つ。 


 映画の終盤で「なぜ、当選金がそんなにも欲しいのか?」という問いに対する父親の答には「はっ!」させられ、そしてその後の息子の行動に感動した。
ウディがこの旅で得た「賞金」は10万ドルの価値にけっして負けない。
幾つになろうとも男は男としての威厳にこだわるっていえば簡単なのだけど、そのこだわり方にその男の生きてきた人生が表れる、旅こそ人生の縮図だ。
心の襞を繊細に描写する、じんわりくる、深く残る、ほんとうにいい映画だった。
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