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万引き家族 ネタバレしないように感想を書くのにこんなに苦労する映画はないっ!!


【18 うち試写会4】 治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は万引きを終えた帰り道で、寒さに震えるじゅり(佐々木みゆ)を見掛け家に連れて帰る。見ず知らずの子供と帰ってきた夫に困惑する信代(安藤サクラ)は、傷だらけの彼女を見て世話をすることにする。信代の妹の亜紀(松岡茉優)を含めた一家は、初枝(樹木希林)の年金を頼りに生活していたが……。

 是枝裕和監督による人間ドラマ、親の年金を不正に受給していた家族が逮捕された事件に着想を得たという映画。
第71回カンヌ国際映画祭で、日本人21年ぶりに最高賞パルムドールを獲得したことでたいへんな話題になっていた。

 祖母は年金を受給している、父は日雇いながら働いている、妻もクリーニング屋でフルタイム、妻の妹は風俗で働き、家も古くて狭いが持ち家のようだ。
しかし、なぜか息子は学校に行かず、親子で万引きして生活用品を調達している、という家庭環境に「なんで?そこまでせんでも生きられるやろ?」。
その「なんで?」がなかなか解消されないし、前評判で聞いてた「社会問題を浮き彫りにする映画」という意味がどうしても引っかかったままに、迷走状態で物語が進んでいく。


 貧困や格差の連鎖を描いているのだろうか、そうとも感じたが、しかし何かが違う…。
家族愛がテーマなのかな、とも思ったが、いや、なんかおかしい…。
そういった疑問は、最後には全て解決するのだが。


 生活臭を徹底的に追求していて、特徴のあるカメラワークと相まって、外の世界から隔絶された理想郷のささやかな幸福感が醸し出されている。
そこにこの映画のテーマがあったのかと、見終わってからやっと感じた、と思う。

 すべての役者が素晴らしい、是枝監督の脚本と演出によって、それぞれの役者が実力以上の演技力を引き出されたのだろうな、とも見終わってからやっと思う。(安藤サクラがいきなり大女優になっちゃった!?)

 「家族」を描いているようで、ちっとも描かずに、巧みにずらしていながらに、あの結末で、そういえば「家族って何?」ってのを考えさせるってのはずるい、しかしこれが是枝節か。
そして父になる」とか、「海街Diary」とか、などなど、すべていい映画で、そして是枝監督の「家族」の描き方はこれまでも考えさせらてきたが、その都度、ちゃんと納得出来る感想があった。
しかしこの作品は、いい映画だったのだけど、どこが良かったのか、何を考えなきゃいけないのか、自分に対して説明が付かない、感想がわからない、そんな映画だったのが素晴らしいのかも。

    

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