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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。 よくぞ映画化したもんだ!


【40うち試写会2】 とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。彼と同じく“それ”に遭遇した人々とビルは手を組み、“それ”に立ち向かうが……。

 1990年に映像化されたスティーヴン・キングのホラー小説「ITクリエーター情報なし」を、アンディ・ムスキエティ監督が映画化、静かな田舎町に突如現れた正体不明の存在が、人々を恐怖に陥れるさまが描かれるろいう映画。
英題は、単に「IT」、邦題に「“それ”が見えたら、終わり。」を引っ付けたのはよかったのではないだろうか。


 昔、スティーヴン・キングの小説を読みあさったことがあったが、この「IT」は本当に怖かったし、しかし映像化は絶対に無理だろうと思っていた。
原作では、大人時代と子ども時代のエピソードが分かちがたく複雑に技巧的に絡み合っているのが、そう思った理由だったが、今作では、原作の中の、過去の出来事に当たる少年時代のパートのみで構成。
そして、さらに原作では50年代が舞台であったけど、今作では、80年代にスライドさせた戦略もお見事だ、これが続編への布石としてきっと功を奏すのだろうと思われる。


 子供の頃、怖いものは本当に怖かった、そして子どもは闇の中に自分の恐怖の対象を具現化させる、この映画で、そんな子供時代の恐怖心を思い出させられてしまう。
ペニーワイズや自分の怖さの根源への恐怖に、さらに過干渉、DV、性的虐待…大人達や社会の闇がもたらす恐怖もあり、まるでペニーワイズが現代社会の闇の象徴のよう。
子供たちが、そういった恐怖も含めて克服できるのか。


 徹底的に子ども目線で物語は進んでいく、スタンドバイミーのように、少年少女の友情と冒険のドラマも瑞々しく甘酸っぱく、成長物語の要素までもが織り込まれていく。
幼いジョージ―がペニーワイズの犠牲になるオープニングを含め、血みどろ残酷シーンに一切の容赦はないが、しかし明と暗のコントラストが絶妙。
原作では、ベバリー・マーシュ(映画ではソフィア・リリスが演じている)によって、彼らが大人になるという鮮烈な儀式の描写があるが、映画では描かれていなかった、自分的には原作の中で最も印象に残っていたシーンだったのだが…。
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