小さなおうち 昭和12年頃の日本って素敵だ


【6】今日は節分。今朝のラジオで知ったけど今年の恵方は東北東の「少し右」やねんて!細かっ!
で、この映画、今年初の試写会が当選していたのに観に行けなかった、でも気になる映画なのでちゃんとお金を払って鑑賞。

 健史(妻夫木聡)の親類であった、タキ(倍賞千恵子)が残した大学ノート。それは晩年の彼女がつづっていた自叙伝であった。昭和11年、田舎から出てきた若き日のタキ(黒木華)は、東京の外れに赤い三角屋根の小さくてモダンな屋敷を構える平井家のお手伝いさんとして働く。そこには、主人である雅樹(片岡孝太郎)と美しい年下の妻・時子(松たか子)、二人の間に生まれた男の子が暮らしていた。穏やかな彼らの生活を見つめていたタキだが、板倉(吉岡秀隆)という青年に時子の心が揺れていることに気付く。

 原作は直木賞受賞作である中島京子作の「小さいおうち」、元女中のタキが、自身の回想録を元に、かつて奉公していた「赤い三角屋根の小さいおうち」に住んでいた平井家のことを顧みながら、ある「密やかな恋愛」について回顧する物語となっているが、映画では、布宮タキが亡くなり、遺品整理をしていた親類の青年が、彼女が書きためていたノートを見つけるところから始まり、現代の平成パートと昭和の回想パートとが描かれている。
昭和初期から次第に戦況が悪化していく中での東京の中産階級家庭の庶民の生活が描かれる。


 浅田次郎作の天切り松 闇がたりは大正ロマンから昭和初期の華やかな時代を描く作品だが、ちょうどシリーズ4作目「昭和侠盗伝」が、この小さなおうちと同じ頃を描いていた。
昭和12年、支那事変が起こった頃から戦火が本格化するまでの帝都東京、この時代は戦時下の様々な制約の下、暗いくらい時代だ思っていたが、そのことは大きな勘違いで、関東大震災から復興を遂げ景気も急上昇、モガ、モボが華やかな東京を謳歌する、くらくらしそうなくらいの色彩豊かで高揚感あふれる時代だったようだ。
そんな煌びやかな帝都に、山形から住み込みの女中奉公でやってきたタキにとって、憧れの平井家の若妻時子は、華やかな帝都の幸せの象徴。
そんなタキの視線を通して描かれているような昭和のパートは、なんだかとても斬新な演出。
どこにでもあるかもしれない家庭内で起こったちょっとした不倫だけが事件であって、よくよく考えると、こんな題材で物語になることじたいが不思議なんだが、原作でもそしてこの映画でも、とっても豊かな素敵な作品となっている。


 しかし平成のパートを回すのは妻夫木聡なのだが、33歳の妻夫木くんが、現役大学生という役をするのにはさすがにもう無理でしょう~と猛烈に違和感を感じさせられたのが超残念、小林稔侍と夏川結衣の無駄にオーバーで時代がかった演技が鼻についた。
が、昭和のパートの役者さんのその時代がかった演技はまさにドンピシャで、「さすが山田洋次監督!」ってのはちょっと皮肉をこめて…。
しかしなんと言ってもこの映画でもっとも光っていたのは、昭和期のタキを演じる黒木華、オーディションでは「クラシックな顔立ち」が決め手となり起用されたらしいが、それだけとちゃうやろ~!
リーガルハイの本田ジェーンを演じてたときに「変幻自在な役者やな~!」と気になっていたが、この映画での演技はすごいのだ~、そうそうたる大役者たちを完全に食ってた!

 映画の中で、バージニア・リー・バートンの「ちいさいおうち」が取り上げられていたが、有名な童話だそうで、とても興味を持った。
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