メッセージ ファースト・コンタクトものの最高傑作といっていいかも知れないと感じた


【22うち試写会1】本日の社会保険審査会、件数も多かったのだが、中身もヘビーなものが多く、公開審理で心身共にくたくたになった。

 巨大な球体型宇宙船が、突如地球に降り立つ。世界中が不安と混乱に包まれる中、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は宇宙船に乗ってきた者たちの言語を解読するよう軍から依頼される。彼らが使う文字を懸命に読み解いていくと、彼女は時間をさかのぼるような不思議な感覚に陥る。やがて言語をめぐるさまざまな謎が解け、彼らが地球を訪れた思いも寄らない理由と、人類に向けられたメッセージが判明し……。

 テッド・チャンの短編小説「あなたの人生の物語」を基にしたSFドラマ、球体型宇宙船で地球に飛来した知的生命体との対話に挑む、女性言語学者の姿を見つめるという映画。

 英題はARRIVAL、邦題とどっちがいいのかは微妙ながら、いずれにしても映画の内容は表していない。
未知との遭遇や、E.T.などを代表するファーストコンタクトものでありながら、この映画は、対立や友好を描くわけではない。
未知なる存在との対話を通し、既成の人生観から解放される至高の体験。
未知なるものを受け入れ理解することで、物事を全く別の角度や次元から解釈していく。


 ヘプタポッドがルイーズに、時間を「流れる」ものと捉えない言語を与えるという、根っこにとても哲学的な人生観が横たわっている。
エイリアンの言語を解き明かしていくプロセスが重要な意味を持っていて、その丁寧なストーリー展開にはほんと言葉がない。
ファースト・コンタクトものには名作が多いけど、この映画は、ちょっとマニアックであって解釈が難しく、きっと評価は分かれるかも知れないが、自分としては、この映画をファースト・コンタクトものの最高傑作といっていいかも知れないと感じた。 


 エイリアンへの対応を巡って各国の思惑が錯綜し、一触即発の危機的状況を招いていく、為政者の稚拙なプライドや好戦的な衝動が世界を危険にさらすという展開には、既視感を覚える。
この混沌とした現在、コミュニケーションとは何か、外交とは何か、と考えさせられ、そして、日本国憲法が希求し、これまで憲法により、日本国が実践してきた「平和」を求める対話がいかに正しいのかといことを、改めて認識させられたとまで、言ってしまうと考えすぎだろうか。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

hisapsurfrider

Author:hisapsurfrider

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
かうんたー
検索フォーム
QRコード
QR