2016年4月に読んだ本

 強烈な南風でぐっちゃぐちゃ~、波乗り出来ず。
って言うより、この強風でサーフボードを引っ掛けたバイクで走るのが、こないだの体験により、怖くて無理~っ(__*)


【書記長社労士さんの4月の読書メーター 読んだ本:10冊 読んだページ:3926ページ】(2016年 読んだ本:37冊(1日平均0.31冊)読んだページ:13733ページ(1日平均114ページ))

         


検事の本懐 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 柚月裕子 12万部突破の法廷ミステリー『最後の証人』主人公のヤメ検弁護士・佐方貞人の検事時代を描いた連作ミステリー、待望の文庫化です。出所したばかりの累犯者が起こした窃盗事件の真実を抉る「罪を押す」。県警上層部に渦巻く嫉妬が、連続放火事件の真相を歪める「樹を見る」。同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、真っ向から対峙する「恩を返す」。東京地検特捜部を舞台に、法と信義の狭間でもがく「拳を握る」。横領弁護士の汚名をきてまで、約束を守り抜いて死んだ男の真情を描く「本懐を知る」。☆☆☆

贈る言葉 (新潮文庫) 柴田翔 あの時、あの場所で、ぼくの想いはどこまで君に伝わっただろう。そして君の願いを、ぼくはどれだけ受け止められただろう。時を経てなお、ぼくは繰り返し問いかける。あんなにも濃密な時を共有しながら、今はもうそばにいない君に―。学生運動に席巻された熱く激しい時代、理想を求めるほどに傷ついていった若者たち。その無垢さ未熟さ痛ましさに捧げられた、永遠のレクイエム。☆☆★

火車 (新潮文庫) 宮部みゆき 休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。☆☆★

スワン~女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫) 吉川英梨 背望会テロ事件から一年。警視庁鑑識課・原麻希のもとに、公安部の広田達也から「背望会リクルーターの指紋が見つかった」という連絡が入る。捜査のため奈良県に向かったふたりのもとに、新たな事件の一報が。奈良県知事選候補者が誘拐され、身代金の運び屋には麻希が指名されたというのだ。またもや背望会の仕業なのか、それとも――!? 大阪府警vs.警視庁の熾烈な捜査バトルが繰り広げられる、人気長編警察小説シリーズ第2弾。☆★★

極道放浪記〈1〉殺られてたまるか! (幻冬舎アウトロー文庫) 浅田次郎 「私はいずれ有名中学から高校へと進み、東大卒業とともに華々しく文壇にデビューするはずであった。だがしかし、なぜか予定が狂った。予定通りに有名中学に入った私はそのとたん、ドロドロの不良少年に変貌し、すさまじい勢いでドロップアウトしてしまったのである」―直木賞作家が二十代に体験した嘘のような本当の日々を顧みる幻の懴悔録。☆☆☆

そのケータイはXX(エクスクロス)で (宝島社文庫) 上甲宣之 旅行で訪れた山奥の温泉地、そこは怪しい村だった―。女子大生しよりと愛子を次々に襲う恐怖の事件。今すぐ脱出しなければ片目、片腕、片脚を奪われ、“生き神”として座敷牢に一生監禁されてしまうという!?頼りの武器はケータイのみ!二人は生きて逃げ出すことが出来るのか。第1回『このミス』大賞で最大の話題を呼んだ、息つく暇さえない携帯電話ホラーサスペンスの最高傑作。☆★★

異形の将軍―田中角栄の生涯〈上〉 (幻冬舎文庫) 津本陽 田中角栄は、大正七年に新潟県刈羽郡二田村(現・西山町)に生まれた。吃音に苦しむ少年時代、軍隊で苛められる青年時代をおくるが、二十八歳で国政の舞台に登場するとたちまち頭角を現し、やがて小学校卒の革命的政治家として永田町に君臨する。三十年以上にわたり日本を支配する道路特定財源などの戦後システムはいかにつくり上げられたのか。☆☆★

沈むさかな (宝島社文庫) 式田ティエン 父の急死の真相を探るため、主人公は海辺のクラブに潜り込む。ダイバーの変死、製薬会社の暗躍、中絶斡旋の噂、ヒト再生研究など次々に沸き起こる疑惑。そしてさらに大きな組織が動き出す。湘南を舞台にダイビングの魅力と謎解きが奇跡的に融合したサスペンスミステリーの傑作。☆☆★

高速の罠 アナザーフェイス6 (文春文庫) 堂場瞬一 先の事件で負傷し、長野県佐久市の実家で療養していたシングルファーザーの大友鉄―父を訪ねに高速バスに乗った優斗は、移動中に忽然と姿を消してしまう。誘拐か、何らかの事故か!?優斗が行方不明のさなか、さらにバスの大事故が発生する。混乱を極める難事件に県境を越えて大友鉄が立ち向かう、人気シリーズ長編第6弾。☆☆★

街道をゆく (1) (朝日文芸文庫) 司馬遼太郎 「湖西のみち」から、二十五年の『街道』の旅は始まった。琵琶湖西岸の渡来人の足跡を確かめ、信長が逃げ込んだ朽木谷を訪ねる。幼いころの著者が遊んだ奈良の「竹内街道」、「私は日本の景色のなかで馬関(下関)の急潮をもっとも好む」と書く「長州路」には幕末を彩った吉田松陰、坂本竜馬らも登場する。☆☆★
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というわけで、最近、荻原浩にはまっております。


 今朝、11月22日投開票の「大阪府知事選挙」の不在者投票を、今いるところの選挙管理委員会にて済ませてきた。
ところで、うちの事務所の職員さんたちの労組が設置しているミニ図書館にあった、荻原浩という作品を片っ端から読んでみたが…。

 ハードボイルド・エッグ、一番最初に読んだのがこれ。
「フィリップ・マーロウに憧れ、マーロウのようにいつも他人より損をする道を選ぶことに決めた「私」こと最上俊平。だが、持ちこまれるのはなぜかペットの捜索依頼ばかり。そろそろ変わらなければならない。しかるべき探偵、しかるべき男に。手始めに美人秘書を雇うことにしたが、やって来たのはとんでもないナイス・バディ(?)な女で……。」ってな物語。
幼稚な筆致に思えて、笑えそうで笑えないギャグ満載なのに、なぜか読む気が失せない不思議な魅力な物語、でも読み終わったとき、もしかしてハードボイルドの傑作ではないかと、うっかり勘違いしそうになった。

 誘拐ラプソディー、次に読んだのがこれ。
「伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまう―。はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?」
任侠の世界と、チャイニーズマフィアの、マニアックな業界通なことを発揮しつつ、見事な人情話、たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。

 母恋旅烏、3冊目がこれ。
「レンタル家族派遣業というけったいなビジネスを営む花菱家は、元は大衆演劇の役者一家。父・清太郎に振り回される日々に、ケンカは絶えず借金もかさみ家計は火の車。やがて住む家すらも失い、かつてのよしみで旅回りの一座に復帰することになったのだが…。はてさて一家6人の運命やいかに!?」
5人家族、それぞれの目線で描かれていく、オムニバス映画のような小説で、大衆演劇って世界を深掘りする、今まで読んだこと無いテーマ、たっぷり笑いたっぷり泣かされる。

 メリーゴーランド、4冊目。
「過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たち、あぁ毎日は平穏無事。…って、再建ですか、この俺が?あの超赤字テーマパークをどうやって?!でも、もう一人の自分が囁いたのだ。“やろうぜ。いっちまえ”。平凡なパパの孤軍奮闘は、ついに大成功を迎えるが―。」
地域振興に取り組む地方公務員のおかしくて哀しき奮闘を描くという、「宮仕え」について、笑って怒って、時々しんみり…、ニッポン中の勤め人の皆さん必読的なお話し。

 コールドゲーム、5冊目。
「高3の夏、復讐は突然はじまった。中2時代のクラスメートが、一人また一人と襲われていく……。犯行予告からトロ吉が浮び上がる。4年前、クラス中のイジメの標的だったトロ吉こと廣吉。だが、転校したトロ吉の行方は誰も知らなかった。光也たち有志は、「北中防衛隊」をつくり、トロ吉を捜しはじめるのだが――。」
学校のいじめの深層をえぐりつつ、やるせない真実、驚愕の結末を導きながら、高3の終らない夏休みという大人でもない子供でもない、あの、かけがえ無い時を、見事に描ききる、青春ミステリ。

 、6冊目。
「『レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって』。香水の新ブランドを売り出すため、渋谷でモニターの女子高生がスカウトされた。口コミを利用し、噂を広めるのが狙いだった。販売戦略どおり、噂は都市伝説化し、香水は大ヒットするが、やがて噂は現実となり、足首のない少女の遺体が発見された。」
衝撃の結末を迎えるサイコ・サスペンスであり、警察機構の深層部を描写する骨太な刑事物。

 なかよし小鳩組、7冊目。
「倒産寸前の零細代理店・ユニバーサル広告社に大仕事が舞いこんだ。ところが、その中身はヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略、というとんでもない代物。担当するハメになった、アル中でバツイチのコピーライター杉山のもとには、さらに別居中の娘まで転がりこんでくる。社の未来と父親としての意地を賭けて、杉山は走りだすが―。」
これもやくざ絡みのお話でありつつ、作者がコピーライターだったていう経歴を発揮しての広告業界を描く、気持ちよく笑えて泣ける。

 裏社会・広告業界・警察機構・地方自治体・大衆演劇・探偵業、と深堀する業界がバラバラで、さらに、コメディ・青春もの・ミステリ・ハードボイルド・人情もの・ビジネス小説とほんまにジャンルがバラバラで、この作者の頭のなかってどうなっているんだろう!
しかも、いろんな意味で勉強になったりもするし。
というわけで、今更ながら、最近、荻原浩にはまっております。

      

とらえどころがないのに、なんかのめりこむ不思議

《この記事、4月初めくらいに書きためていたネタだ、出し忘れていた》


 なんなんやろね~、今までやったことがない失敗、鍵を紛失する、財布を盗られる、そして読みかけの本を電車で忘れる×2…をしでかしてる今日この頃。
本を忘れたことも痛いが、同時にお気に入りのブックカバーも失うわけで…ちゅうことで新しいブックカバーを入手した。LES TOILES DU SOLEIL ブックカバー

 たまたまなんだけど、立て続けに川上弘美さんて作家の作品を、2冊読んだ。
友達がまとめてくれた本の中にあったもので、自分ならきっと選ばない作家だ。
読んだのは「センセイの鞄」と「ニシノユキヒコの恋と冒険」。

 

 「センセイの鞄」は、『主人公・ツキコさんこと大町月子はいつも行きつけの居酒屋で、30歳離れた高校の恩師で古文の先生だった、センセイこと松本春綱に再会する。センセイの「ツキコさん、デートをいたしましょう」の一言から2人の恋愛が始まる。』という物語で、2001年度谷崎潤一郎賞受賞作品ということだから、純文学というカテゴリーかな。
「ニシノユキヒコの恋と冒険」は、『ニシノくん、幸彦、西野君、ユキヒコ……。姿よしセックスよし。女には一も二もなく優しく、懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう。とめどないこの世に真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、連作集。』という物語で、これは恋愛小説かな、最近映画化されている。

 たおやかな文体、日常を描いているのに幻想的な作風、俳句か短歌を詠んでいるような台詞回し。
なんか、ちってもとらえどころがなくって、空気感が不思議で、でもなんか妙なリアリティがほとばしるという、自分には未体験の作風が、なんか心地よい。
読む人によって、解釈とか感想とかはずいぶんかけ離れたものになりそうで、その理由は、文字の部分よりも、行間の部分の方が饒舌で、そちらから深い情景があふれ出てくるからだろう。

 「こんな風な文章の書き方が出来たらいいな」と、自分が漠然と思っていたのが、まさに川上弘美さんのような、行間に情景が暴れ回るような文章なんだけど、この人の作品を読んで、自分の文章は「このへんと、アンドロメダ星雲がひっついちゃうくらい」かけ離れているなと、現実を知る。

「さがしもの」(角田光代)で片岡義男の世界を考え込む


 今日は「意味わからーん!急遽代打でゴルフすることに…なんでやねーん!」ってな日。
ゴルフ場のショップで、グローブにボールにティーにポロシャツを購入、ズボンはスーツのスラックス、靴とクラブは当然レンタル…。
スコアは…前半で今日こそ初めての120代と確信したのに(もしかしたらそれ以上??)、後半は砂遊びが過ぎてしまって、表彰式ではみなさんのために代打らしくの大活躍が出来たようだ~v(o ̄∇ ̄o) ヤリィ♪
で、今日は、「ゴルフなんてダサいこと死んでも俺は絶対にしない」と確信していた頃のことを思い出したネタ。

さがしもの (新潮文庫)
角田光代
新潮社


 片岡義男と言えば自分が高校生から大人になる前までの、1980年代前半頃に、読み漁っていて、かなり影響を受けた作家だ。(自分の昔のブログ記事で彼の作品を紹介している→「片岡義男」、「サーフィンのいい小説って」)
今でも時々ふと手にとって読み返すけど、今読んでみると…(この「…」が本日の主題)。

 角田光代さんの「さがしもの (新潮文庫)」というを、友人から貰ったので読んだ。
『「その本を見つけてくれなけりゃ、死ぬに死ねないよ」、病床のおばあちゃんに頼まれた一冊を求め奔走した少女の日を描く「さがしもの」。初めて売った古本と思わぬ再会を果たす「旅する本」。持ち主不明の詩集に挟まれた別れの言葉「手紙」など九つの本の物語。無限に広がる書物の宇宙で偶然出会ったことばの魔法はあなたの人生も動かし始める。』という、本にまつわる物語を集めた短編集だ。

 その中の一編に「だれか」という作品がある。

 「24歳の私が、恋人と行ったタイの小さな島でマラリアにかかった。海の見える部屋で一日じゅう寝ている私に、恋人が、バンガローの食堂に旅人が置いていった本を何冊か持ってきた。
その中に片岡義男の文庫本があった。
『なんで片岡義男なんだろう』
『片岡義男がどうこうでなくて、なんで彼は片岡義男を選んだのだろう。…突然私の頭のなかで、そのだれかははっきりとした輪郭を持つ。年の頃は二十七、八歳。彼は片岡義男の愛読者だったのだろう。彼の描く世界にあこがれ、彼の描く主人公に共感し、主人公がつぶやくせりふにうっとりしたのだろう。けれど高校を出、育った家を出、働きはじめ、彼は片岡義男から徐々に遠ざかる。現実は片岡義男的ではないし、彼もまた、片岡義男の主人公でもない。部屋のなかにはコンビニ弁当の空箱と、取り込んだままの洗濯ものが山を作り、片づけても片づけても、明日は空箱と洗濯ものを引き連れてやってくる。本なんかもうとうに読まない。読む時間がないわけでないけれど、読んだからどうだってんだ、と彼は思う。』
25歳のときに彼は恋をし、恋人が彼のアパートに時々やってきて家事をしてくれる。『結婚してもいいかな、と彼は思う。』
『けれど彼はふられてしまうのだ。おれのどこが悪かったのか教えてよ、と、彼は、最後の自尊心を守るべく、ぶっきらぼうに彼女に訊く。なんだかあなたって退屈なのよ、と彼女は言う。さようなら。』
『そしてまたひとりの生活が戻ってくる。生活はにこにこと彼の肩をたたき、台所をコンビニ弁当の空箱で埋め、トイレの床を陰毛だらけにし、洗濯ものの山をつくる』
『そんな生活のなか、彼は頭の片隅に、ある光景が浮かぶ。それはまるで遠い記憶のように淡く、けれど確固としてそこにある。』
そうして彼は南の島に、夏休みに有給休暇をプラスした10日間で旅にいくことにし、旅のチケットを買い求め、旅に必要なものを揃え、ふと本屋に立ち寄る。
『そして彼は文庫本のコーナーで、なつかしい背表紙に気がつく。ずらりと並ぶ赤い背表紙。その前に立ち、タイトルをしげしげと眺めていた高校生の自分。生活になれなれしく肩を組まれることもなく、意味不明な理由で恋人に去られた経験もなく、何かに強くあこがれて、そのあこがれの強度によって、あこがれに近づけると信じていたころの自分。』
『これだ、と彼は思う。何冊か手にとってレジに持っていく。レジスターにはじき出される数字を見ながら、けれど彼は違うところを見ている。澄んだ海と、雲のひとつもない高い空。ハンモックとサンオイルのにおい。』
『そのようにして片岡義男の文庫本はタイの島にやってきたに違いなかった。』」


 この物語、ここに切り取った部分だけでも切り口いいのだけど、この先の私が語る展開がさらに面白くて、そうとうつぼにはまった。
今となって、片岡義男の作品を読んだときに、子供の頃になぜあんなにも彼の作品に惹かれたのかよくわからないし、片岡義男の世界観にもちっともリアリティが感じられず、作品の中で語られるテーマについても深みがなさ過ぎて心に響かない。
やはり現実は片岡義男的ではないし、自分もまた、片岡義男の主人公でもないのだ、と思い知らされる。
ただ、自分の場合はサーフィンというものに巡り会えたことによって、片岡義男の作品が、このショートストーリーに出てくる彼ほどは、色褪せてはいないことに、そっと胸をなで下ろしたってのもちょっとあった。
う~ん、片岡義男ってなんなんだろ~、深いなあ…などと考え込んでしまっている今日この頃。
また、家に在庫有る片岡義男を片っ端から読んでみよう。

船場のいとはん、散る。

 山崎豊子さんが亡くなった。

 どの作品も、その時代、または、その時代を超えて、読んでいくうちに単なる読み物でなくなっていく、「へぇ、そんなんだ」ってな気付きを、いろいろな分野で与えてくれた作家。
いろんな作家や小説があるが、どうもそんなんのとはまったく別物の作品であり、作者であるのだと自分は思っていた。

 そんな自分の思いについて、肯定してくれるかのように、朝日新聞の今日の朝刊に浅田次郎さんが、「山崎さんの作品は、文壇や作家仲間、小説読みではなく、社会に、世の中に向いていた。自分自身、山崎さんの小説を文学作品としてより、一般教養として読んできた。それは本来の小説のあり方である。」と書いていたが、さすがだ、適確だ、それが言いたかったのだ。

 1957年から2009年までの16作品(短編集は1として)、「二つの祖国」以外は、山崎豊子作品、全て読んだと思っていたが、不毛地帯も読んでいなかったことを知った。

 週刊新潮に連載されていた、新作「約束の海」ってのは遺作になるね。
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