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青春18×2 君へと続く道 あぁ、若いときの旅ってこういうものだったよな…😂


【🎦11 2024/5/5鑑賞】 18年前の台湾。高校3年生のジミーはアルバイト先で4歳上の日本人バックパッカー、アミと出会い、天真爛漫でどこかミステリアスな彼女に恋心を抱く。アミもまた、ある秘密を抱えながらもジミーにひかれていく。しかし突然アミの帰国が決まり、意気消沈するジミーにアミはある約束を提案する。現在。人生につまずいて久々に帰郷した36歳のジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取り、あの日の約束を果たすべく日本へ向けて旅立つ。東京から鎌倉・長野・新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で、彼女と過ごした日々の記憶がジミーの心によみがえる。

 台湾の紀行エッセイ「【台湾直送】青春18×2:日本慢車流浪記 台湾書籍」を原作に描くラブストーリー、台湾と日本の男女がアルバイト先で出会い、お互い惹かれ合うものの突然の別れが訪れるという映画。
18年前の台湾と現在の日本を舞台に、国境と時を超えてつながる初恋の記憶をエモーショナルに描き出す。
主人公が18歳の時と、36歳になった18年後の二つの時代で物語が進む。
「青春18×2」というタイトルはそういう意味だったのだ。


 台湾らしい情景と、日本の冬の風景を、抒情的にシンクロさせた映像が物語の深みとして際立っていて、そこに旅先での一期一会的なふれ合いという、誰もが思い当たる節があるような甘酸っぱい初恋描写がのっかる。
過去と未来を行き来しながら物語を少しずつ紐解いてい構成。
先が読めるありがちな物語のようで、そうではない巧みな演出と映像があいまって、とにかく見せ方が上手いので、結果、実に感動的な恋愛映画になっている。
見終わった時に題名の深い意味に気付く。


 すべての主要な登場人物にしっかりとした存在感があり(特に黒木華!)、さらに驚きが、主人公のジミーを演じる台湾の人気俳優シュー・グァンハンが撮影時30歳前後のはずなのにちゃんと18才に見えるのがすごい!(とある日本のドラマで大学生を演じた俳優たちの違和感と比べてしまう💦)
あぁ、若いときの旅ってこういうものだったよな…😂

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オッペンハイマー 科学の発展と、そこに追いつけない人間…メッセージが重い


【🎦10 2024/3/30鑑賞】 ドイツで理論物理学を学び、博士号を取得したJ・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィ)は、アメリカへ帰国する。第2次世界大戦中、極秘プロジェクト「マンハッタン計画」に参加した彼は、世界初の原子爆弾の開発に成功する。しかし実際に原爆が広島と長崎に投下されると、その惨状を知ったオッペンハイマーは苦悩する。冷戦時代に入り、核開発競争の加速を懸念した彼は、水素爆弾の開発に反対の姿勢を示したことから追い詰められていく。

 「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者、J・ロバート・オッペンハイマーを描く人間ドラマ、。ピュリッツァー賞を受賞したカイ・バード、マーティン・J・シャーウィンによる伝記を原作に、人類に原子爆弾という存在をもたらした男の人生を描く。


 アメリカの天才的な理論物理学者、第二次世界大戦中にロスアラモス国立研究所の所長を務め、原子爆弾の開発・製造を目的としたマンハッタン計画を主導し、のちに原爆の父と呼ばれる存在になるオッペンハイマー。(この「原爆の父」については、この映画では、ギリシャ神話の男神、天界の火を盗んで人間に与え、罰せられたプロメテウスの逸話でもって描かれる)
戦後、10月にトルーマン大統領とホワイトハウスで初対面した際、「大統領、私は自分の手が血塗られているように感じます」と語ったが、トルーマンはこれに憤慨、彼のことを「泣き虫」と罵り、二度と会うことは無かった。
1947年にはアインシュタインらを擁するプリンストン高等研究所所長に任命され、1966年まで務めたが、彼は、原爆の破壊力や人道的影響、倫理的問題に関心をもち、核兵器は人類にとって巨大な脅威であり、人類の自滅をもたらすと考えたため、核軍縮を呼びかけ、原子力委員会のアドバイザーとなってロビー活動を行い、かつソ連との核兵器競争を防ぐため働いた。


 これに加え、冷戦を背景にジョセフ・マッカーシーが赤狩りを強行したことが、オッペンハイマーのキャリアに大きな打撃を与えた。
妻キティ、弟フランク、フランクの妻ジャッキー、およびオッペンハイマーの大学時代の恋人ジーン・タットロックは、アメリカ共産党員であり、また自身も党員では無かったものの、共産党系の集会に参加したことが暴露され、ソ連のスパイ疑惑を受け、聴聞会で追及を受ける。
1954年4月12日、原子力委員会はこれらの事実にもとづき、オッペンハイマーを機密安全保持疑惑により休職処分(事実上の公職追放)とした(オッペンハイマー事件)。


 そんな天才的な物理学者にして、「マンハッタン計画」を主導した原爆の生みの親オッペンハイマーの半生を、鬼才クリストファー・ノーランが映画化した3時間の長尺。
「量子力学の研究者として天才的な視点を持つも、人類を滅亡させる兵器を作ってしまった主人公」という面と、「第二次世界大戦後の赤狩りの公聴会から、オッペンハイマー事件の首謀者ストローズとその顛末」。
この二つの視点について、過去へとフラッシュバックし、現在を描き、オッペンハイマーの生涯の時系列が交錯する形で展開させて、栄光のはかなさや後悔の重さを強調するかのよう複雑な時間軸演出はほんとうにノーラン作品だ。
実話映画ではあるはずが、とてもサスペンス的な演出になっていて、伏線が多くありながらもそれらがしっかりと回収されてお腹に落ちていくいく手法はさすが!



 「バーベンハイマー(Barbenheimer)騒動」のせいで、日本公開前から一部の的外れな偏った批判が先行してしまったのは残念であり、広島・長崎の原爆被害の実態を彼は目にしていないので「描かなかった」という演出上の選択についても批判があるのは、この作品の趣旨としては違うのではないかと感じた。
それよりも、時として諸刃の剣となりかねない才能や探求心の危うさ、最先端技術が創造主の手を離れて政治的に利用されてしまうことの怖さを、ノーラン監督が見事に描ききったと評価したい。
科学の発展と、そこに追いつけなくなった人間、その歴史を振り返る意味で重要なメッセージを持った映画ではなかったか。



録画したテレビ放映の映画とか、NET配信の映画とかも、老後のために記録しておこうかな(2024年1月8日~2月23日)


【29 💪10 -19 LiFETiCK RateralRaize10kg DShoulderPress14kg RearDertoidRaize7kg DShrug22kg】
ザ・シューター 極大射程 2007年 TV(山奥で静かな生活を送っていた元海兵隊のスナイパー、ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)の元に、ある日、大統領暗殺計画が発覚したので阻止してほしいとの依頼が舞い込む。だが、それはボブを陥れるための陰謀だった……。) ミステリー映画として出来上がっているアクション作品としてとてもサスペンスフル。映画館で観たかったな!マーク・ウォールバーグが説得力あるのよ!

劇場版 おいしい給食 卒業 2022年 TV(1986年、秋。黍名子中学3年生の担任を務める甘利田幸男は、受験シーズン前にもかかわらず給食の献立表ばかりを気にしている。学年主任の宗方早苗はそんな甘利田に呆れつつ、自身もある悩みを抱えていた。ある日、給食メニューの改革が決まり、不穏な空気を感じた甘利田は給食を守るべく立ち上がるが……。) ドラマは多分全部見てる。映画版も観た。(ただし映画館で観ようとは思わないが)たかが給食やのに、なぜか最後は感動してしまう。給食前の歌の甘利田先生のハイテンションが好きで、これのために見ているような気もするが…。

ジョー、満月の島へ行く 1990年 TV(余命半年を宣告されたサラリーマンのジョーのもとに大企業の社長グレイナモアが現われ、カードを使い放題にする代わりに、とある南の島の火山活動を鎮める生贄になって欲しいと依頼する。自暴自棄になって依頼を引き受けたジョーは、グレイナモアの娘アンジェリカとパトリシアに案内されて南の島へと向かうが……。) めっちゃ古い映画でトムハンクスが髪の毛あるのもいいが、メグライアンが3役を一人で演じてて、みんないい♡やっぱ自分的には最初のメグライアンが好きだ!って、映画の内容はない!


名探偵ポアロ ベネチアの亡霊 2023年 ANA(ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、そこで招待客のひとりが人間には不可能な方法で殺害される事件が発生。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロだったが……。) 「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くシリーズ第3弾ながら、前2作に比べてわかりにく演出と撮影技法で、入り込めないのが残念。妙にホラー要素を出そうとしたが、結局、それは関係ないから始末におけん。

ミラクル・ニール! 2016年 TV(銀河法の定めにより、エイリアンが滅亡を狙う地球の運命を預かることとなったイギリスの教師ニール。なんでも願いがかなうという能力を手に入れたニールだったが、愛犬のデニスを話せるようにしたり、死者をゾンビとして復活させるなど、せっかくの能力をロクなことにしか使わず……。) 果てしなくくだらない設定やねんけど、なかなかの出来映え。全能の力を持ってしまったら何に使うか、良いことを仕様と思ってもなかなか上手くはいかない難しさ!会話能力を身に着けた愛犬デニスの声を、2ロビン・ウィリアムズが担当しているがさすがや~。

ウーマン・キング 無敵の女戦士たち 2022年 amazon(1823年。西アフリカのダメホ王国は、奴隷貿易を背景とする民族間抗争に脅かされていた。優れた戦闘技術とすさまじい闘志で王国を守る女戦士部隊アゴジェを率いる将軍ナニスカは、敵対する)オヨ王国との戦いに備え、新兵を集めて訓練を開始。その中には、アゴジェに憧れる少女ナウィの姿があった。)


ミステリと言う勿れ  2023年 JAL(天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整は、広島で開催される美術展を訪れるため同地にやってくるが、そこで犬童我路の知人だという女子高生・狩集汐路と出会い、あるバイトを持ちかけられる。それは、狩集家の莫大な遺産相続に関するものだった。当主の孫にあたる汐路ら4人の相続候補者は、遺言書に記されたお題に従って謎を解いていく。やがて彼らは、時に死者さえ出るという狩集家の遺産相続に隠された衝撃の真実にたどり着く。) ドラマでは主人公の「久能整」のキャラが前半ではとても面白かったのに、後半ではそれがスポイルされて残念だったが、この映画版ではキャラが明確ですっきり。ストリーも推理面で観ている方を置き去りにすることがなくしっかりとしていて、役者もそれぞれキチッとキャラ立ちしていて出来が良い!ただ…エンディングに至るそれは要る?

エクスペンダブルズ ニューブラッド 2024年 JAL(自らを「消耗品」と名乗り、CIAから依頼される数々の難関ミッションを乗り越えてきた最強の傭兵軍団「エクスペンダブルズ」を率いるバーニー・ロスは、CIAからの新たな依頼にこたえるため、かつての相棒であるリー・クリスマスを訪ねる。バーニーと再び組むことを決意したリーがエクスペンダブルズのアジトに足を運ぶと、そこにはかつての仲間たちに加え、新たなメンバーも顔をそろえていた。新戦力を迎えたエクスペンダブルズが挑む今回のミッションは、テロリストが所有する核兵器を奪還すること。もし失敗すれば第3次世界大戦が勃発しかねないという危険なものだった。) じじーらが過去の栄光に乗って好き放題している懐古的な映画というイメージが強くて、映画館で観る気はなかったが、今作はタイトルどおり、新しい血が作品を活性化しており有り!

オペレーション・フォーチュン 2023年 amazon(英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンは、100億ドルで闇取引されている「ハンドル」と呼ばれる危険な兵器をを追跡・回収するミッションを遂行することに。MI6のコーディネーターであるネイサン、毒舌の天才ハッカーのサラ、新米スナイパーのJJとチームを組んで行動をスタートさせたフォーチュンは、能天気なハリウッドスターのダニーを無理矢理任務に巻き込み、億万長者の武器商人グレッグに接近する。しかし、次第に闇取引の裏に隠された巨大な陰謀が明らかになっていく。) ガイ・リッチー&ジェイソン・ステイサムの作品の続編かと思っていたら、監督自身が「次はオリジナル脚本でスパイ映画を!」と思い立って出来上がった作品だそうだ。いやいや、かなりの出来映え、映画館で観たかったが見逃してしまったのが悔やまれる。シリーズ化して欲しいな❗


メタモルフォーゼの縁側 2022年 amazon(毎晩こっそりBL漫画を楽しんでいる17歳の女子高生・うららと、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人・雪。ある日、うららがアルバイトする本屋に雪がやって来る。美しい表紙にひかれてBL漫画を手に取った雪は、初めてのぞく世界に驚きつつも、男の子たちが繰り広げる恋物語に魅了される。BL漫画の話題で意気投合したうららと雪は、雪の家の縁側で一緒に漫画を読んでは語り合うようになり、立場も年齢も超えて友情を育んでいく。) 芦田愛菜さんの演技がさりげなくてとても凄いし、めっちゃ知性があふれ出している感がやばい。ほんま広い演技の出来るねんなぁ。芦田愛菜さんと宮本信子さんと言えば「阪急電車」。映画の主題は共感できないのに、ちゃんと気持ちのめり込んだ。

ベイビーわるきゅーれ 2021年 amazon(高校卒業を目前に控えた女子高生殺し屋2人組のちさととまひろ。組織に委託された人殺し以外、何もしてこなかった彼女たちは、高校を卒業したらオモテの顔として社会人をしなければならない現実を前に、途方に暮れていた。2人は組織からルームシェアを命じられ、コミュ障のまひろは、バイトもそつなくこなすちさとに嫉妬し、2人の仲も徐々に険悪となっていった。殺し屋の仕事は相変わらず忙しく、ヤクザから恨みを買ったことから面倒なことに巻き込まれてしまい……。) 「ジョン・ウィック」みたいにシステマチックな殺し屋業界が存在して、そこに所属している女子高生の殺し屋コンビが、高校卒業を機にアパート暮らしとバイトを始めるという奇想天外な青春(⁉)物語。なんやねんこれ、最高やんか!マジでやば最高なバディ青春映画やんか~❗髙石あかりとW主演を務めた伊澤彩織のアクションがヤバすぎて、その経歴を思わず追いかけてしまったが…。

BAD LANDS バッド・ランズ 2023年 Netfrex(「名簿屋」の高城に雇われているネリは、オレオレ詐欺の受け子を手配する役割“三塁コーチ”を担っている。一方、刑務所から出所したばかりのジョーは、高城に仕事を紹介してもらおうと姉のネリを頼りにやってきた。ジョーを高城に紹介し、2人で仕事をこなすようになるネリとジョーだったが、ある夜、思いがけず億を超える大金を手にしたことで命をねらわれてしまう。) 映画館で観賞したかったのに、タイミングが合わなかった作品だが、やはり映画館で集中して視たかった。世界でも日本でだけで横行する高齢者を狙った特殊詐欺、どんな凶悪犯罪がある国でも高齢者を狙うようなこんな犯罪は、倫理観から(!?)手を付けないという。そのリアルな裏側を描くこの作品はかなりの問題作。自分は安藤サクラという女優が、実は、未だにつかみきれない…。


湘南プリズム 2013年 TV(城ヶ崎修太、木島朔、安藤ミチルの3人は幼い頃からの親友だったが、朔が心臓発作で亡くなって以来、修太とミチルも疎遠になっていた。朔の三回忌の日、江ノ電に乗り込んだ修太は、偶然にも2年前の朔の死の前日にタイムスリップしてしまう。修太は困惑しながらも、過去を変えることで朔の命を救おうとするが……。) ごめん、もうひとつよくわからんかった…。

GONIN 1995年 TV(バブル崩壊により暴力団・大越組に多額の借金を抱えてしまったディスコのオーナー。彼は4人の男と共に、大越組事務所からの現金強奪を実行する。しかし些細なミスから大越組に知れ、彼らは命を狙われることになる。) 出てる俳優は凄い人ばっかり(今に思えば)ながら雑やなぁ。

ドラゴンボール超 ブロリー 2018年 TV(「力の大会」が終わり、宇宙にはまだまだ見たことのない強者がいることを知った悟空は、さらなる高みを目指して修行に明け暮れていた。そんなある日、悟空とベジータの前に、見たことがないサイヤ人のブロリーが現れる。地獄から再び舞い戻ったフリーザを巻き込み、悟空、ベジータ、ブロリーという3人のサイヤ人の壮絶な戦いが始まる。) 闘っているシーンばっかで物語が見えない。ってかドラゴンボールってこんなんやったっけ?


レギオン 2010年 TV(信仰心を失った人類に天罰を下すため、神は天使の軍団を地上へ派遣する。だが、大天使ミカエルだけは神の命に背き、人類の味方となり、アメリカ辺境にあるダイナーにたまたま居合わせた人間たちと共に天使の軍団と戦うことになる。) 神VS人類の最終決戦
とスケールがでかいのに、田舎町のドライブインだけでお話しが終わってしまった…まぢか…。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密 2022年 TV(魔法動物を愛するシャイでおっちょこちょいな魔法使いニュートが、恩師のアルバス・ダンブルドアや魔法使いの仲間たち、そして人間(マグル)と寄せ集めのチームを結成し、史上最悪の黒い魔法使いグリンデルバルドに立ち向かう。その中で、ダンブルドアと彼の一族に隠された秘密が明らかになる。) なんか詰め込みすぎているようで、なんかいろいろ散らばってしまっているようで、もひとつわからなくなってしまった。

バンクシー 抗うものたちのアート革命 2023年 TV(イギリスを拠点に活動しながら、神出鬼没の覆面アーティストとして世界各地の壁や橋などに作品を発表するバンクシー。グラフィティアートの分野で世界で最も有名なアーティストである彼は、政治への批判や社会に対する挑戦的ともいえる大胆な活動で、権力社会を挑発しながらも、20年以上にわたり人々を魅了している。しかし、いまだ彼の正体は謎に包まれており、その人生についてもほとんど知られていない。そんなバンクシーを少年時代から知る人物や、共に活動してきたアーティストたちへのインタビュー、またバンクシー自身のこれまでの実績に基づきながら、バンクシーの知られざる一面に迫っていく。) 謎の覆面グラフィティアーティストとして世界的に知られるバンクシーと、ストリートカルチャーの潮流、グラフィティアートと大衆社会の関係をひも解くドキュメンタリー。イギリスのブリストルの中流家庭で生まれたと言われている素性不明のバンクシー、グラフィティアートのカリスマ的存在、芸術テロリストなどが彼のことのように言われているが、自分的には彼の政治的メッセージ(反戦、反消費主義、反ファシズム、反帝国主義、反権威主義、アナキズム、ニヒリズム、実存主義など)に大いに共感し、作品をいろいろと追いかけては納得し驚愕し共鳴し、自分の力の小ささや運動力に落胆し、しかし闘志を湧かしている。このドキュメンタリー映画でいろいろと自分の中で整理が付いた。


ハミング 2008年 TV(交際2000日を控えるほど長く付き合ってきたチュンソ(イ・チョニ)とミヨン(ハン・ジヘ)だったが、チェンソは内心ミヨンとの関係に疲れを感じ始め、彼女と距離を置くために南極基地研究員を志願する。それでもいつものようにミヨンが部屋にやってきて、チュンソは彼女を避けるように外出したところ、ミヨンが昨夜事故に遭い入院していることを知らされる。つい先ほどミヨンが部屋に来たばかりだったため訝しがりながら病院に向かうと、ミヨンは意識不明の重体でベッドに横たわっていた。チュンソは先程彼の部屋に来たミヨンを探すが……。) 目に観たことあるな~ってすぐに気付いたけど、ハン・ジヘが可愛すぎて、ついつい最後まで観てしまった。切なくて、男あるあるで、反省します!

尼僧物語 1959年 TV(ベルギーの修道院に医師の娘ガブリエルは尼僧として入ることを決心した。尼僧となるための厳しい修行のなかで、熱帯医学を優秀な成績で修めた彼女は、最初はブラッセル近郊の精神病院に、次に念願のアフリカのコンゴへ派遣される。しかし、次第に医療の使命と宗教戒律との矛盾に苦しむようになる。やがて、ベルギー国境近くの病院で再び働くことになったが、第二次大戦がはじまり、父親がドイツ軍の銃弾に倒れたことを、彼女は知らされる。尼僧の彼女はあくまで中立の立場で、病院で働くことを求められるが……。) オードリー・ヘップバーンが可憐な尼僧を演じた作品で、修道院に入りカトリックの教えに従い良き尼僧であろうとするものの心の葛藤が捨てきれず還俗するまでの17年間の尼僧の物語を描く。カトリックのこと、修道院のこと、そして当時のコンゴの事情など知らないことばかり驚きでいっぱいだったが、彼女の心の葛藤はなんとか理解できた気がする。

映画『かがみの孤城』 2022年 TV(中学生のこころは学校に居場所をなくし、部屋に閉じこもる日々を送っていた。そんなある日、部屋の鏡が突如として光を放ち始める。鏡の中に吸い込まれるように入っていくと、そこにはおとぎ話に出てくる城のような建物と、6人の見知らぬ中学生がいた。そこへ狼のお面をかぶった少女「オオカミさま」が姿を現し、ここにいる7人は選ばれた存在であること、そして城のどこかに秘密の鍵が1つだけ隠されており、見つけた者はどんな願いでもかなえてもらえると話す。) 〇〇ハラスメントとか、〇〇活とかって定義づけがあるが、もしかしたら、その定義に自分を無理に追い込んでしまって、メンタルヘルス不調を発生させているのかも知れないな、と、この映画を観ているときに思った。


エンド・オブ・キングダム 2016年 TV(ホワイトハウス陥落の悪夢から2年。イギリスの首相が不可解な死を遂げ、ロンドンで行われる葬儀に各国首脳が出席することに。しかし、史上まれにみる厳戒態勢の中でも各国首脳を狙った同時多発テロが起こってしまう。米大統領と身辺を警護するシークレットサービスは、命からがらに危機から脱するのだが……。) 「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編ということだが、スケール感や物語の深みという意味ではめっちゃ落ちていて…。

鴨川ホルモー 2009年 TV(二浪の末に京都大学に入学した安倍は、ひょんなことから、1000年前から伝わる“オニ”と呼ばれる生き物を使った謎の競技“ホルモー”を繰り広げるという怪しいサークル“京大青竜会”に入部。当初は半信半疑のまま、先輩に言われるままに“オニ”を使役するための特訓に明け暮れる安倍だったが……。) 万城目学の同名デビュー作を映画化。彼の原作を映画化した作品の中では、これがやっぱり最高だ!⇒「鴨川ホルモー ぶりっ!どっ!げろんちょりーっ! 2009-03-27」

エリザベスタウン 2005年 TV(シューズ会社に勤務するドリュー(オーランド・ブルーム)は、自らがデザインしたシューズが大失敗し、約10億ドルもの損害を出してしまい、会社をクビになる。恋愛もうまくいかず、絶望に打ちひしがれたドリューは自殺を決意する。そんな時、生まれ故郷に帰っていた父親の訃報を姉に知らされ、飛行機でケンタッキー州エリザベスタウンに向かう。ドリューは機中で世話焼きなフライトアテンダント、クレア(キルスティン・ダンスト)に出会い、そしてエリザベスタウンに住む親戚や父の友人たちと触れ合う中で、次第に生きる喜びを見出していく。) エリザベスタウンとはケンタッキー州にある都市。めっちゃベタなラブコメディながら、機微に効いた感じのコミカルで心温まるエピソードが散りばめられていて、音楽がその詩情をうまく盛り上げてて、スッと入ってくる、ってことでは良い映画だったな。


ハイスクール・ミュージカル 2006年 Dizney+(イースト高校バスケ部の人気者トロイと、数学が得意な優等生ガブリエラ。大みそかのパーティでなりゆきからデュエットすることになった2人は、一緒に歌う楽しさを知り、互いに好意を抱く。そして新学期、偶然にもイースト高校にガブリエラが転校してくる。再会を果たした2人は、学校主催のミュージカルのオーディションに一緒に参加することを決めるが……。) ある意味、完璧なハイスクール青春映画(笑)ミュージカル要素も適度でしかも青春過ぎて、よくもまぁこんだけフィットした踊りを考えたなって❗この完成度を出すために、どんだけのミステイクが積み上げられてきたのだろうと思うと…🤣映画館で観たかった。

映画版 ねこタクシー 2010年 TV(自堕落に生きる40歳のタクシー運転手・間瀬垣勤は、社内一売り上げ成績が悪く、家庭でも妻と娘に頭が上がらないダメ男。ある日、勤の前に一匹の野良ネコ“御子神さん”が現れ、ネコを助手席に乗せた「ねこタクシー」を思いつく。) タクシー運転者がみんな「なんで、こんな掃きだめみたいな仕事をしているのだろう」という描き方をしていることで、入り口から腹が立つ。第二種免許という運転免許を取得し、さらにプロ運転手となるための研修や資格試験を経て、免許更新のたびには、一種免許より厳しい視力検査を受けて、プライドを持って仕事をしている。ぶっちゃけ「猫」ていどで、なんとかなる仕事ではない。ドラマは観ていなかったが、エピソードの数々もいちいち、ほんとうに腹立たしい。こんな風にタクシーの仕事に偏見を持って見ているヤツらが「ライドシェア」とか言っているんやろうな💢

インファナル・アフェア 2002年 TV(1991年、香港。黒社会に入った青年ラウはマフィアのボスであるサムに目をかけられ、スパイとして警察学校へ送り込まれる。一方、警察学校で優秀な成績を収めていた青年ヤンは、警視ウォンからマフィアへの潜入捜査を命じられる。ラウとヤンは正体を隠したまま、それぞれの組織で頭角を現していく。潜入開始から10年後、警察はヤンから大規模な麻薬取引の情報を得るが……。) 日本でも度々映画の題材になる潜入捜査やけど…。今の香港の民主主義がなくなった惨状や、さらに現在の「司法」が壊滅的な惨状となって三権分立や民主主義が崩壊しつつある日本…。香港は選挙制度を骨抜きにされてやけど、日本は選挙制度はあるのにその選挙という権利を放棄した国民が半数以上いるせいでの惨状。日本国民の多くが、権力の奴隷に成り下がったせいやねんけど…。目覚めろ、日本人❗香港みたくなりたくなかったら❗

FLY!/フライ! 吹替版ではなく字幕版で観たかったなぁ。


【🎦9 2024/3/16鑑賞】 アメリカ北東部、ニューイングランドの小さな池に暮らすカモの一家。父のマックは子供たちに、池を飛び出したカモが悲しい結末を迎える物語を毎晩語って聞かせていた。ある日、池に渡り鳥がやってきて、彼らの自由な姿を見た妻のパムや息子のダックス、娘のグウェンは外の世界を見てみたいとマックに頼み込む。マックも意を決し、家族そろってカリブ海の島国ジャマイカを目指して出発する。

 イルミネーションが手掛け、カモの一家の旅と冒険を描いたアニメーション、小さな池から一度も出たことのないカモの家族が、アメリカ北東部からジャマイカへの約3,000キロメートルの旅でさまざまな体験をする。
イルミネーションのオリジナル脚本作品としては7年ぶりだそうだ。
いま最も単純明快なファミリームービーの歓びを追求しているアニメスタジオがイルミネーションなんだろうなと思うが、この作品もまさにそう。


 主人公であるカモ一家の長が、飛ぶことに躊躇しているという設定、そんな冒険を避けたい父親という設定は「ファインディング・ニモ」でもあったが、今作では、いざ飛んだときのお父さんの気持ちよさが格別すぎて、父親としての、その心持ちについつい巻きまれる。


 広い世界を描く遠景は細やかな光を捉える油絵のような筆致で、一方で飛行している時の感覚を、キャラの目線だけではなく、周囲の鳥たちと一緒に空を飛んでいるという感覚が観ている方も一緒に味わえる描き方になっていて、その対比が素晴らしい。
しかし、映像の立体感の一方で、物語の掘り方があっさりし過ぎている気がしたし、もうちょっと奥行きが欲しかったってな気もしたが、まぁ、ファミリームービーとしてはこれで十分か…。
その物足りなさは、自分が吹き替え版で観たから感じたのかも知れないが…。
日本の声優がふざけ過ぎていて軽くて、物語の思いに踏み込めていないようで、それは吹き替え版脚本が悪いからだろうか…。
分かる人には分かるというアメリカ的ギャグも多いようで、そこは子供にもわかるように日本的に超訳する必要があったのだと思うけど。


52ヘルツのクジラたち 非常に多層的な重いテーマの物語ながら…


【🎦8 2024/3/10鑑賞】 東京から海辺の町の一軒家へ越した貴瑚(杉咲花)は、家族からの虐待を受けて声を出せなくなった、ムシ(桑名桃李)と呼ばれる少年と出会う。自身も家族に虐待されていた過去を持つ貴瑚は、彼を放っておくことができずに一緒に暮らし始める。貴瑚と平穏な日々を送るうちに、夢も未来もなかったムシにある願いが芽生えていく。それをかなえようと動き出した貴瑚は、かつて虐待を受けていた自分が発していた、声なきSOSを察知して救い出してくれた安吾(志尊淳)との日々を思い出す。

 町田そのこの、2021年本屋大賞を受賞した小説「52ヘルツのクジラたち (中公文庫)」を、『銀河鉄道の父』などの成島出が監督を務め映画化したドラマ、家族に虐待された過去を引きずる女性が、かつての自分と同じような環境にいる少年と交流するという映画。


 52ヘルツの鯨(52-hertz whale)。
「正体不明の種の鯨の個体であって、非常に珍しい52ヘルツの周波数で鳴く。似た回遊パターンをもつシロナガスクジラ(10-39ヘルツ)やナガスクジラ(20ヘルツ)と比べて、52ヘルツは遥かに高い周波数。これまでにこの鯨の種を特定するに至っておらず『世界でもっとも孤独な鯨』とされる。」のだそうだ。


 毒親、身体的虐待、心理的虐待、ネグレクト、介護(ヤングケアラー)、さらにDV、そしてトランスジェンダーなど、非常に多層的な重いテーマの物語。
何度も何度も泣きそうになるし、目も背けたくなる。
しかし、すべてが丁寧に作られている印象で、あえて重くなり過ぎない演出と、描き方が巧みで、さらに杉咲花と志尊淳の含みのある演技がうまくはまっていた。
そして脇を固める宮沢氷魚と小野花梨が両極端の役どころながら、二人を支えていて、それぞれが高パフォーマンス。
自分は、冒頭、主人公は高畑充希だと思って間違って観ていたんやけど。
杉咲花といえば、昨年にスマッシュヒットをした「市子」があったが、この子、ほんとうに演技がうまいな。
そして虐待されて話せなくなっている難しい役を演じた桑名桃李くんが素晴らしい!

ARGYLLE/アーガイル 予想を嬉しい方向に裏切ってくれる痛快作!


【🎦7 2024/3/3鑑賞】 有名作家のエリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)は、すご腕エージェントのアーガイル(ヘンリー・カヴィル)が活躍する人気スパイ小説「アーガイル」シリーズの新作執筆に苦慮していた。あるとき愛猫のアルフィーを連れて列車で移動中、突如見知らぬ男たちに襲われ、同じ車両に乗り合わせていたエイダンと名乗るスパイ(サム・ロックウェル)に助けられる。その後も命を狙われ逃げ惑う中、エリーは自分が書いた小説が本物のスパイ組織の行動と一致していたことを知る。

 マシュー・ヴォーン監督によるスパイアクション、小説の内容が現実のスパイ組織の行動を言い当てていたことから、その作者が命を狙われるという映画。
あの「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督作品で、しかも「スパイもの」なもんで、こりゃ絶対に面白いはずと思っての鑑賞。
しかし自分が想像していた内容とは、いい意味で、全然違う方向に裏切ってくれてて、めっちゃ意外な展開に驚いた!


 諜報小説の人気作家でも本物の諜報活動に巻き込まれるんやけど、ヒロインがまったく冒険慣れしていないにも関わらず、ぽっちゃり体系でもって、リアリズムも切れ味もないもののド派手なアクションをかましてくれるところから意表を突くというか、とても痛快!
その意味で、主演にブライス・ダラス・ハワードを据えたのは大正解であり、彼女がヒロインであることで、ひねりたっぷりの、このお話がより効果的に展開した。


 一方で、彼女を救うスパイ、サム・ロックウェル演じるエイダンは頼りなさげで、頼りになるキャラってのも味がある。
そして、エリーが描く小説のイメージ(想像?妄想?」場面での、ヘンリー・カビル演じるエージェント・アーガイルや、シンガーソングライターのデュア・リパが演じる敵女スパイのルグランジェは、現実世界とは打って変わってかっこよすぎて完璧すぎて、そのギャップも笑える!


 そして、猫好きにとってはスコティッシュホールド「アルフィー」のかわいさと活躍ぶりにはたまらないだろうな。
なんと、実生活では、監督の娘さんの猫だそうだ。
予想を嬉しい方向に裏切ってくれる痛快作、あまり深く考えずに、このばからしさを堪能すべき映画だ。
この作品自体はこれで完結だとは思うけど、なんか違った展開で、マシュー・ヴォーン監督はなんか仕掛けてきそうな予感が…。


落下の解剖学 サスペンス映画だとみてしまった自分には、「あれ?」だったが…。


【🎦6 2024/2/25鑑賞】ベストセラー作家のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)は、夫と視覚障害のある11歳の息子(ミロ・マシャド・グラネール)と人里離れた雪山の山荘で過ごしていたが、あるとき息子の悲鳴を聞く。血を流して倒れる夫と取り乱す息子を発見したサンドラは救助を要請するが、夫は死亡。ところが唯一現場にいたことや、前日に夫とけんかをしていたことなどから、サンドラは夫殺害の容疑で法廷に立たされることとなり、証人として息子が召喚される。

 第76回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したサスペンス、夫が不審な転落死を遂げ、彼を殺害した容疑で法廷に立たされた妻の言葉が、夫婦の秘密やうそを浮かび上がらせるという映画。
山荘で転落死した夫に実際は何が起きたのかという謎解きミステリと、その死の容疑者となった妻の裁判を描く迫真の法廷サスペンス。


 事件の勃発を描いた前半から、法廷劇へと転じる後半へ、事故死か、自殺か、他殺かという事件に関する裁判映画。
彼女は犯人なのか、違うのか、多くの事実が出てくるが、疑惑が深まったり薄れたりと、観ている方のモヤモヤは募るばかり。


 妻と夫の凄まじい葛藤や、母と子の揺らぐ信頼など、ある家族の関係を浮き彫りにする、ヒューマン映画の面がどうも強くて、事件の全貌を明かすことは意図していない。
したがって、ミステリー性は薄くて、サスペンス映画だとみてしまった自分には、「あれ?」だったが…。


ネクスト・ゴール・ウィンズ スポーツ映画ではあってもスポ根映画ではない、かなり緩くてかなり楽しい!


【🎦5 2024/2/23鑑賞】【26 💪5-9 LiFETiCK MChestPress70.2kg InclineDFry16kg DPullOver22kg SitUp】 アメリカ領サモアのサッカー代表チームは、長きにわたりFIFAランキング最下位で、2001年には0対31という記録的大敗も喫していた。チームに次の予選が迫る中、破天荒な性格でアメリカを追われたコーチのトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)が、新たに代表チームのコーチに就任。彼は世界で最も弱いと言われてきたチームの立て直しを図ろうとする。

 『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』として2014年にドキュメンタリー化もされた実話を基に描くヒューマンドラマで、長い間公式戦未勝利だったアメリカ領サモアのサッカー代表チームが、FIFAワールドカップ・ブラジル大会予選で、新任コーチと共に初勝利を目指すという映画。
世界最弱のサッカーチームの実話を描きながらも、スポーツ映画ではあってもスポ根映画ではなく、その奮闘は控えめ。
むしろ、彼らを鍛えるためにやってきた、サッカーについてはプロなコーチも人生の舵取りは下手くそなコーチの、その心の変化にスポットを当てている。


 いわゆるスポーツ実話感動ドラマによくあるのとはまるで違う。
なんせ、弱小チームが一念発起して大奮闘というスポ根のフォーマットを踏まえてはいるものの、南洋の島の、ほんとうにのどかな空気感が効果絶大で、観ている方も、勝った負けたなんかははどうでもよくなってくる不思議。
崖っぷち鬼コーチ演じるマイケル・ファスベンダーのキレ芸が見どころでもあり、愛すべき下手くそたちに監督(この映画の監督でありこのチームの監督でもありの両方の監督)がのせている感情が、他の類似作とは違うユニークさがまさにこの作品の魅力なのかも。
さらに、サモア系俳優たちが演じる、地元のサッカー協会会長やアシスタントコーチから発せられる、緩い温かな雰囲気も気持ちいいから、さらなる相乗効果。
本来ならクライマックスになるはずのゴールのシーンの描き方でもそれは明らかだ。
楽しい映画で、良い映画だったなぁ。


 2024年2月25日発表の最新のFIFAランキングによると、アメリカ領サモアは188位で、この映画による試合以降、一度も最下位にはなっていないそうだ。
ちなみに現在の最下位(210位)はサンマリノで、本国アメリカは18位の日本より上位の13位ながら、アメリカ領のトンガが196位、グアムが205位、アメリカ領ヴァージン諸島が208位ってことだ。
もう一つ、住民も文化も同じポリネシア系であるアメリカ領サモアとサモア独立国は、西経171度線を境として別々の国であるが、飛行機では30分の距離。
日付変更線をまたいでいるので、たった30分の移動で、同じ日を二回過ごせる。
ってことは新年を2回、手軽に迎えることが出来るってことで、若い頃、一度行ってみたいなぁって思っていたし、もちろん波乗りも出来るのだ。
この映画のおかげで、再び、その行きたい思いに火が付きそうだ…といいつつ日本からは直行便がないし…。

哀れなるものたち 徹底的に計算された脚本や映像処理など、アートの極みとしての見応えもありつつも…


【🎦3 2024/2/10鑑賞】【15🏃Run3-7 6.19km 39:21 中之島】 若い女性ベラ(エマ・ストーン)は自ら命を絶つが、天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって胎児の脳を移植され、奇跡的に生き返る。「世界を自分の目で見たい」という思いに突き動かされた彼女は、放蕩(ほうとう)者の弁護士ダンカン(マーク・ラファロ)に誘われて大陸横断の旅に出る。大人の体でありながら、新生児の目線で物事を見つめるベラは、貪欲に多くのことを学んでいく中で平等や自由を知り、時代の偏見から解放され成長していく。


 ヨルゴス・ランティモス監督とエマ・ストーンが再び組み、スコットランドの作家アラスター・グレイによる小説を映画化、天才外科医の手により不幸な死からよみがえった若い女性が、世界を知るための冒険の旅を通じて成長していくという映画。
英題は「POOR THINGS」なので邦題もほぼ同じ意なのか。
しかし邦題の「哀れなる」にしろ原題の「POOR」にしろ、言葉からイメージから思うと、これは一種のミスリードで何とも言えないブラックユーモアではないか。


 恐ろしくダークファンタジー映画、スチームパンクな世界観で展開される『フランケンシュタイン』×『エマニエル夫人』。
設定はゴシック、主人公の意識はモダン、そこに笑いを加味しながら、それを映像とデザインが徹底的にビジュアルで表現し、嫌になるくらいの不協和音が、奏でられる。
そして、ゴシック映画風の粒子の粗いモノクロ映像で展開されていたのに、切り替われば人工着色風のカラー映像。
冒頭部分の、限りなく残酷でグロい展開に相まって、ホラー様式の大邸宅での演出も極まれり。
鑑賞しているときに、女性二人が強盗部分で席を立ったが、自分も鑑賞を諦めようかと思うほどにキツい。


 体は大人だが脳は胎児という主人公を通して世の中を見つめていくというストーリー。
すべてのシーンが見逃し厳禁という密度の濃さ。
エマ・ストーンは、主人公ベラの「肉体は大人、精神は赤ん坊」という設定の中で、役どころの純情を盾にして、一切の躊躇もなしにきっぱりとすっ裸になり、セックスシーンをてんこ盛り演じている。
いやいや、ここまの大胆な性描写が必要なのかと思いつつも、ここまでやったからこの映画の説得力となるのかもと…。
徹底的に計算された脚本や映像処理など、アートの極みとしての見応えもありつつも、いい映画だったかと問われれて、躊躇するかなりの問題作だ。


ある閉ざされた雪の山荘で 役者が役者を演じるミステリーはどこがほんとかどこが嘘か、観ている方を翻弄させる


【🎦2 2024/1/27鑑賞】 オーディションに合格した男女7人の役者が、早春の乗鞍高原のペンションに集まる。大雪に見舞われ、孤立した山荘が舞台の殺人劇という設定の舞台稽古がスタートするが、現実の世界でも一人また一人と参加者たちが消えていく。これは本当に芝居なのだろうかという疑心が、やがて役者たちの間に生まれていく。

 東野圭吾の小説「ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)」を原作に描くサスペンス、大雪で外部との接触が断たれた山荘という設定の空間に集められた7人の役者たちが、実際に次々と姿を消していくという映画。
東野圭吾が1992年に発表した原作はずいぶん昔に読んだと思うが中身はほとんど覚えていないながら、面白かった印象があるし、監督も「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」の飯塚健だということで、期待して鑑賞。
次回作のオーディションのはずが殺人事件疑惑へと発展し、ミステリーを深めるという面白いつくりになっていて、そこに劇団員間の愛憎や嫉妬、葛藤が複雑に絡み、人間ドラマを深めていくもの。


 仮想の「吹雪の山荘」(という設定ではあるが実は海辺の貸別荘)に集まった役者7人が全員平等に怪しく見えるようにしなければならないはずが、そうでもなく一人目はあっさり殺されて(?)しまうし、2人目、3人目も殺されてしますが死体はない上にあっさりと期限の4日間は過ぎてしまう。


 それぞれは、外部と連絡を取ったり帰ったりすると、抜擢された役を降ろされるという心理的脅迫と、そして「吹雪の山荘」設定の中で何を演ずればいいのか、何がオーディションなのかわからないままで、人は減っていくし、ほんとうに殺されているのかどうかもわからない、そんな心理の葛藤がおもしろい。
観ている方として、伏線はいっぱいあるが、一体全体、それをどう回収するんだという疑問が募る。 


 主演である1人だけ別の劇団に所属する久我和幸を重岡大毅が演じ、中条あやみ、岡山天音、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵、間宮祥太朗が同じ劇団に所属する個性豊かな役者たちを演じる。
役者が役者を演じるから、演技はちょっと過剰気味で、それでどれが本当かどれが嘘かの見分けがつかないんで翻弄されまくる。(西野七瀬の演技がちょっと下手な気がしたが、このメンバーの中で比較されたらそれは可哀そうか)
お話しとしては人間関係のドロドロ感が弱く軽く感じるし、ミステリーとしてはライトな感じながら、若手俳優たちのアンサンブルが舞台劇のようにテンポがよくて、最後の最後まで勢いが衰えないのがお見事。

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